経営者でずっと稼ぎ続けている人は税金とつきあっていく大切さを知っています。
経営では「赤字との闘い → 税金との闘い」という順で数字の闘いがやってきます。
その覚悟がなければ永続的に経営者の立場に就くことは難しいと思います。
そのためにも重要になってくるのが「キャッシュフロー」の意識と確認です。
月末・期末の数字上の「黒字経営」ではなく、「日々の現金が足りている/日々キャッシュフローがキチンと存在している」ということが重要です。
このことを通称「一発屋」の人は知りません。
知らないから「キャッシュフローの重要性」に気づかず、ひたすら「売上重視」で規模拡大を図ろうとします。
そもそも一発屋と呼ばれる類の人は一発屋だけにそれまで大金を稼いだ経験がないため(翌年の)税金を納めたことがありません。
無知は罪・・・とも言われますが、やはり「勉強・学び」は大切です。
会社が黒字経営でも(儲かっていても)、資金がショートしたら終わりです。
資金には業者等への支払い金もありますし、国や自治体への納税資金もあります。
前者のほうは割と気をつける人も後者のほうにはちょっと無頓着だったりしますが、それでは経営はキケンです。
世の中では黒字倒産/黒字なのに期日までにお金を払えなくて倒産するパターン・・・がけっこう多くあると言われています。
だから、黒字・赤字というポイントよりもキャッシュフローのほうにもっと意識を振り向けることが会社経営者には必要になってきます。
個人の自営業者だって同様です。
事業をしていると、年度中盤に「予定納税」という名目の「翌年納税分の一部先取り納税」がやってきます。
要は、今年の確定申告書を参照にしたうえで、翌年の確定申告で納めることになる税金の一部を前もって納める・・・ということです(←これによって国は少しでも取りッパぐれをなくそうとしているわけですね)。
そのためにも毎月ある程度の流動性資金をプールしておくことが必要です。
サラリーマンの税金類は源泉徴収で給与支給の前に先に引かれますが、自営業や法人の場合は税金を後から支払うのが通例です。
そのため、気をつけておかないとその時になって慌てる・・・足りなくて支払えない・・・ということになりかねません。
もちろん、多くの優秀な経営者はそんなことは常識でとっくに対処している話です。
高級外車を買ったけど税金を払えなくて結局売りました・・・という情けないことにはなりたくないですね。
売上・利益よりも当面のキャッシュフローのほうを大切にする意識を持つことは大事だと思います。