会社を経営していると、さまざまな問題が生じてきます。
些細な出来事は部下に任せておけば良いのですが、経営者である以上は経営に直接関わるような事件・事故が起きたなら選択と決断をスパッ!と下さなければいけません。
そのとき、あまりに大きな問題(命題)すぎて何をどう手をつければ良いのかわからない・・・といったことに遭遇することがあります。
そんなときこそ、問題が大きな塊になっていると気づき、その大きな塊を分解して細かくしていくことが必要です。
会社が潰れる原因というのは無限にあります。
売上が少なすぎるとか、粗利率が低すぎるとか、借入が重たすぎるとか、明日の支払いに充てる現金が無い等いろんな問題がありますが、それらを一つ一つ検討し直して何が本質的な原因なのか?を見極める必要があります。
売上が少ないなら、それは新規顧客が少ないのか、それともリピーター顧客が少ないのか?商品単価が低すぎるのか?
新規顧客が少ないなら見込み客の数はどうなっているのか、リピーターが少ないなら顧客満足度が下がっている原因は何なのか?
こうやってドンドン深掘りしていく必要があります。
経営リーダーは問題から目を背けてはいけないのに、ダメ経営者はこうした原因分析のプロセスが耐えられないようで、やればやるほど自分がダメ経営者であることを再確認している気になるようです。
自分に虚勢を張らず、素直に自分の力量を認め、そんな見栄を張る暇があったらサッサと問題解決に時間と労力を割いたほうがベターです。
曲がりなりにも今まで会社を経営してきたという自負がありますからなかなか自分の無能ぶりを認めたくないのでしょうが、でも、そう言っているうちに会社が倒産してしまったら本末転倒になってしまいます。
つまらないプライドを取っ払わないと真の問題解決には至りません。
問題点を解決せずに逃げ切ることなんてなかなかできることではありません(できたとしたらその程度の些末な問題あったということ)。
臭いものに蓋をしていたら、どんどん腐っていきます。
経営リーダーは、大きな問題(大命題)を分解して小さな問題(小命題)にして早期解決を図り、かつ絶えず問題に対峙する姿勢を保ち続けていくことが大事だと思います。