
経営者は賃上げしたら社員は頑張ると誤解します。
賃上げしたところで経営者が期待するほど社員は頑張りません。
高額な賃上げであれば頑張る確率は上がりますが、でも、多くの場合は最初だけで一時的です。
社員は、給料が1万円上がったからといって、その1万円分を頑張ろうとはしません。
むしろ、社員の発想は「1万円の賃上げは過去の頑張りに対して実施された」・・・となりがちです。
未来の頑張りに対する前報酬という発想をしないのが一般的です。
社員が頑張るのは「どんなふうに仕事をしてどんな結果を出せば自分の評価が上がりいくらもらえるのか?」・・・といったように、キチンと因果関係が分かるときです。
仕事の取り組み方に因果関係がしっかりと明確にされていればモチベーションも上がり、やる気も維持しやすくなります。
言い訳無用で、「やるかやらないか」の発想になります。
したがって、経営者・リーダーは「こう頑張ればこう評価される」ということを明確に示すことが大切です。
言い換えれば、賃上げは「所属しているから」されるものではなく、「業績に連動してされる」ということを明確にすることでもあります。
本当は、こうしたことを入社時からキチンと説明し、また経営サイドも有言実行で常にそうしたことを実践していれば良いだけの話です。
時勢の流れに沿って根拠のない防衛的賃上げをする効果はあくまでも一時的なモノに過ぎないと理解し、もっと本質的な経営手腕に意識を充てることが大事だと思います。
























