ビジネスで、ある商品が売れているとか、ある業界が伸びている・・・ということが何を意味するのか? と言えば「その商品、業界に需要がある」ということです。
すべてのビジネスは需要と供給で成り立っていますから、需要が供給を上回れば価格も上昇傾向となり商品は逼迫し、業界として参入してくるところも増え活気が湧きます。
反対に、需要が衰える、もしくは供給過多で需要を上回る供給が為されると、価格は下落傾向となり、中には倒産・廃業をするところも出てきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2015年の書籍・雑誌の推定販売額(電子出版を除く)は前年比5・3%減の1兆5220億円で過去最大の落ち込みとなった・・・と先月下旬のニュースに出ていました。
しかもそれは11年連続の減少だと・・・。
さらに言うと、雑誌は前年比8・4%の大幅減だったそうです。特に定期誌やムック、コミックの落ち込みが目立ったそうです。
一般書籍は前年比1・7%減の7419億円と小幅な減少にとどまったものの、これは又吉直樹さんの芥川賞受賞作『火花』(累計240万部)があったのと、それによって他の文芸書への波及効果も大きかったと分析されているようです。
そして、注目すべきなのは「電子出版は1502億円で、前年比31・3%の大幅増になった」ということです。
誰が何と言っても、「電子書籍」はまだまだこれから需要が増え、供給を上回って伸びていく分野であり、ますます参入してくる人・会社は多くなると思います。
私は、昨年2冊の紙の書籍を商業出版し、5冊の電子書籍を自分のところの出版部門から世に出しました。
今年は2月・3月・4月・5月・6月・7月と連続で計6冊の電子書籍(昨年からのシリーズの続き)を出版する予定です。
どうぞよろしくお願い申しあげます。