(あの天下の)電通で、またまた痛ましい報告がされたようで、とても残念です。
24歳の若くて前途有望な一人の女性が過剰な労働時間を苦に精神的に追い詰められて自らの命を絶ったことが「労災」に認定された・・・という件です。
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ビジネスの世界・・・とりわけサービス業の世界では「人が動けば必ずコストが発生する」と言われます。
つまり、人が動くと費用が生じるというコスト意識を持つことが大事だ・・・ということです。
言い換えれば「何かをすれば原価・コストが必要になるからいつもそのことを忘れないようにしているべし・・・」ということです。
多くの場合において「人が動くときには費用が発生する」・・・というのであれば、人が動いてもそこに費用が発生しない、というパターンを持ち込めれば経営はラクになります。
酷い経営者・リーダーは、そこで社員にサービス残業を強いて費用をかけずに成果を得ようとしますが、これは本来邪道です。
人間を人間として扱わない/扱えないようではリーダー失格ですし、正しいビジネス手法/人事マネジメントではないですね。
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経営者・リーダーは、時としてこんな問いかけを自分にしてみることも大切です。
それは・・・・・・
お金を儲けること以外の理由・目的でこのマネジメントを行う動機があるだろうか?
お金を儲けること以外の理由・目的でこの事業をやる意義があるだろうか?
売上至上主義・利益至上主義になって社員を馬車馬のようにこき使い、法律の範囲を超えて働かせてかつその割増賃金も払おうとせず、ひたすら自社(自分)の儲けを最大化しようとたくらむ・・・これは倫理的に外れた経営手腕です。
一方で、働く側のサラリーマンも時として自分にこんな問いかけをしてみると良いと思います。
自分はお金以外の理由・目的でこの仕事をしているだろうか?
給料を得ること以外の理由・目的で自分はこの職に就いているのだろうか?
「お金」という概念を取っ払って考えたときに、自分の為すべき本当の道が見えてきたリすることもあります。
お金以外に「それ」をする理由・目的があるか?・・・という問いかけは、自分が行き詰ったときに本来行うものですが、それ以外でも毎年あるいは半年ごとにルーチンとして自分に課してみることはけっこう有効だと思います。