今日は「体育の日」ですね。
スポーツの試合・競技で自分が敗けたときに、素直に相手のほうが上手であったと称える姿勢は見ていて清々(すがすが)しいのですが、逆に実力は自分のほうが上なのに敗けた・・・と嘆く姿勢はみっともないと思います。
私が中学生の頃に人気があったマンガに「エースをねらえ!」というテニスの物語があります。
ある時、主人公の岡ひろみが対戦相手の母親から再試合を求められます。
その母親曰(いわ)く、
「うちの子は実力を出せていなかった・・・あの子のベストの状態で再試合をしましょう。」
何とも虫のいい話というか、自分勝手な言い分です。
そのとき、主人公(岡ひろみ)ではなく、主人公の先輩でライバルで皆の憧れの存在である「お蝶夫人(竜崎麗香)」がこう言います。
「誰もベストの状態で試合をできることなんてないのよ。
それでもその状態の中でベストを尽くすものなのよ。
自分がベストでなかったと言い訳する人にテニスをする資格はないわ。
審判の判定が不利だと文句を言い、やれ暑い、やれ寒いと天候に文句を言って自分の負けを永遠に認めようとしないだけなのよ。
対戦相手の勝利を讃えることのできない人には試合をする資格はないわ!」
・・・と。
主人公に代わってその母親の意見をバッサリ切って捨てたわけです。
その通りだと思います。
自分だけが不利な状況にあると断じて自分を悲劇のヒーロー(ヒロイン)として演じるのはうまくないですね。
条件は相手も同じです。
潔さが常に必要です。
特にスポーツでは、自分のコンデション作りも実力のうちですし、環境のコンデションは相手も互いに共通していて同じ土俵に立っているものです。
謙虚に素直に現状を正しくとらえることが必要で、そのうえで奮起して再出発する姿勢が大切ですし、スポーツに限らず人生においても仕事においても同様のことが言えると思います。