長崎県のハウステンボスの事業を見事V字回復させ、HIS各種企業の代表でもある澤田秀雄氏が今年3か月間の旅行休暇を取得する・・・と話題になっています。
「ご自身のビジネス創業の原点に返る」ということで、「世界各地を旅行して自分の目で確かめたり味わったりして、感性を磨き直したい」とのことです。
会社のトップ(社長)が3ヶ月間留守にして、果たして会社はまわるのか?
・・・とか、
経営者がそんなことでいいのか?
・・・などという声も出ているようですが、私は基本的には良いことだと思っています。
事前に権限の委譲など、やっておくべきことさえやっておけば、ナンバー2以降が育つ絶好の機会だと思います。
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現役時代に、何度か澤田社長とはお会いしたことがあります。
オフィスもさすがに立派でした!
私の勤務する会社(本社)に来られた時も、非常にエネルギッシュな人で、会話の端々に高い情熱と志を感じたものです・・・。
経営者は、自分がしばらくいなくても会社の運営自体には支障がないように「仕組み」をつくることが大事です。
経営のかじ取りは経営者がいなければいけませんが、業務の遂行・運営自体は仮に少しの間経営者不在であっても問題がないようにしておくことが、デキる経営者の特徴であり、手腕の見せどころだと思います。
経営者の主な仕事は「判断」をすることに集約されます。
自分がいない間はその判断を別の人に代わってもらうわけですから、権限の委譲代行等はキチンと定めておくことが大事ですが、それさえできていれば数ヶ月の経営は何とかなると思います。
むしろ、何とかならなければ「企業体」とは呼べず「自営」レベルに成り下がってしまうと思います。
今後、日本の会社で長期休暇を取得する経営者が徐々に増えていくかもしれない・・・と思えてきました。