昨今の大工さんや家具店では、なかなか若い人を採用するのが難しくなっていると言われています。
手に職をつけておくことは決して損なことではないのですが、肉体労働(ガテン系)の仕事は敬遠される傾向にあるのかもしれません。
そうした中、人から聞いた話ですがある会社ではすばらしい取り組みをしているそうです。
それは、職人を育てるために専門学校を作るということです。
・・・・・・・・・・・
形はどうであれ、一応学校ですから生徒には学費がかかります。
ただし、生徒はその会社で採用されることが前提となっているので、学費を払っても将来的な食いっぱぐれがありません。
しかも、この会社のすごいところはナント、「生徒に奨学金/学生寮も用意している」・・・というところです。
奨学金を受けた生徒は、授業料、住宅、食事がすべて無料だそうです。
したがって、それには限られた人数だけのようですが、さすがにここまで手厚くしていると入学の申し込みが絶えないのだとか。
生徒は授業を受けながら、実際に家具制作を行います。その家具は値段はともかく商品として販売の俎上に乗ります。
こう考えると、安い給料ですごく仕事をする新人を採用・内定したのと同じかもしれません。
でも、別に生徒から搾取しているわけではありません。
生徒は奨学金をもらいながら勉強もできて、住まいも食事も気にせずに技術の習得に専念できるわけですから、みんなハッピーになっています。
とても素晴らしいことだと思います。
人間の知恵って、やはりそこが知れないというか、奥が深いというか、スゴイものですね。