ビジネスを始めたばかりの初心者がついついやってしまいがちなうまくないことがあります。
それは「安易な(ムダな)値下げ」です。
セールスが上手くいかない(商品が売れない)と、「じゃあ値下げすれば売れるのではないか?」と考えてしまうのはよくわかります。
でもそこで安易にその手を使うと、一時的に売れたとしても長い目で見て損失(失敗)となるケースがよくあります。
実際、ほとんどの商品・サービスは値下げしたところでそんなには売れません。
これは、自分が買う側の立場になって考えてみるとわかりやすいかもしれません。
・・・・・・・・・・・・
人は、自分の興味のないものがどんなに安く売られていても買おうという気にはなりません。
自分が欲しくもないものが安く売られていたとしても食指が動きません。
欲しくないモノが値下げしていたところで、特に買いたくはならないのが一般的です。
逆に、人間は自分が欲しいモノなら単価が高くても購入することはよくあります。
特に「喉から手が出るほど欲しい!」と思っているような商品ならなおさらです。
もし、そうした商品が仮に値下げをして売られていたならもちろん飛びつくように買うでしょうが、値下げされていなくても「適正だと思える価格」で売られていてば購入することはよくあります。
欲しくないモノは無料でもいらない・・・欲しいモノはいくらであっても買う・・・ということが原則だと思ったほうがベターです。
だからこそ必要なのは、「商品価格の値下げ」ではなく、お客さまが欲しいと感じるようにセールスやマーケティングを工夫することにあります。
お客さまに商品・サービスの価値が伝われば、高い単価で販売することも可能です。
その売上を次への投資にまわして商品やサービスの品質を高め、さらにお客さまを喜ばせられるようになれば好循環です。
逆のパターンだと悪循環です。
ムダに値下げしても商品は売れませんし、売れたとしても利益率が下がり、サービスの品質が下がっていくばかりになります。
そうなるとジリ貧になり、そのビジネスはやがて破綻に行き着きます。
安易な値下げ(ムダな値下げ)をしないように注意することが大事です。
ビジネス初心者ほど陥りやすいワナなので気をつけると良いと思います。
値下げをすれば良いのでは?・・・とついつい安易な方向に進もうとしていたら、すぐさまその思考回路を再検討してみる姿勢が大切だと思います。