デキる営業リーダーの中には「もっとお客さまのことを考えなさい!」などと部下に檄を飛ばす人がいます。
この言葉が言うところは、営業の仕事における「成果に対するプロセス」について言っているようで、実は「お客さまが得られる最終形態という結果」について言っていることが多いものです。
よく言われる例の一つに「お客さまはドリルが欲しいんじゃない、壁に穴を開けたいんだ(そのためにドリルを購入するだけだ)」ということがあります。
「もっとお客さまのことを考えなさい!」とは大事な概念を持つ言葉だと思います。
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経営者の中には「社員にはもっとお客様目線で仕事をして欲しい・・・」という悩みを持つ人もいると思います。
そうならないのは、社員たちのせいというよりもそうなる環境や教育仕組みが整っていない・・・ことが主な原因のような気がします。
そもそも会社として「どんな状態をお客さまのことを考えている状態だと設定しているか?」が明確になっていることが必要です。
目的地が明確でなければ人はそこへ辿り着けません。
お客さまにとって自分たちはどんな存在であることが自社として目指している状態なのか?・・・を経営リーダー自身が自分の言葉で発することができなければ部下は指標を持たずにウロウロさまようだけです。
日々の業務の中でこの目線合わせが適切に行なわれていれば数字だけにこだわる組織ではなくなります。
組織は「数字重視」も必要不可欠ですが、「顧客へのスタンス重視」の議論も折に触れ行なうことが大事です。
仕事の正解の追求より「顧客に対してのより良い成果を追求していく」という姿勢を持った組織は強いです。
サラリーマンも一人一人がそんな意識をもって仕事に取り組むようになれば、仕事も楽しくなり、ビジネスマンへの道も近づくと思います。