禅問答のような言い方ですが、リーダーの部下マネジメントには「教えないという教え方」があります。
どういうことか?と言うと、文字通り部下に「教えない」というやり方です。
ただ、そこにあるのは意地悪をして教えないとか、マネジメントを放棄して教えないとか、面倒くさいから教えない・・といったことではありません。
人は「いいから言われたとおりに仕事をしろ」といった姿勢で上司から命令されると、自分の頭で考えなくなりますし、何より自分の納得度が低い中では反発心が邪魔をして本気になって仕事をすることができません。
「やらされている仕事」になり、本来有しているはずの能力をフルに発揮することはできなくなります。
つまり、いつもいつも上司から「答え」をもらっていると、人は怠け者になっていく・・・ということです。
大事なのは「自分の頭で考え、自分の力で正解に辿り着く」ということです。そういう状態での仕事には集中し、能力をフルに発揮して取り組むことがしやすくなります。
リーダーとの協調性や親和性も生まれやすくなります。
リーダーも部下に「決められたこと(与えられたこと)を守らせる」のではなく、「自分で決めたこと(導いたこと)を守らせる」ことで、マネジメントの効果が高まります。
「教えないという教え方」を時には用いるようにすれば、部下も素直な気持ちでついてきてくれると思います。