「もっと!もっと!もっと!・・・と際限なく欲しがって生きる」のは「請求書の人生」と言えます。
請求書に対して「領収書」の概念を人生に置くなら、それは「ありがとう!ありがとう!ありがとう!」をつぶやいたり伝えたりする生き方です。
向上心や探求心は人の成長に欠かせない条件ですが、度の過ぎた欲求は人を卑しくします。
求めるばかりで「請求書の人生」を歩むのではなく、今与えられているもの(手にしているもの)に感謝の心を持つ「領収書の人生」を歩むことが大切だと思います。
「請求書の人生」のほうが派手で目立つかもしれません。
「領収書の人生」は地味で人目につきにくいからです。
そのため若いときほど「領収書の人生」を歩もうとしがちですが、社会的にも経験をたくさん積み、会社内でもそれなりの職責を担うようになって立場も上位に上がってきたなら、そろそろ「領収書の人生」に切り替えていくほうが良いと思います。
世間から注目されることはありませんが、光の当たらないところで、いつ報われるか分からないことにも心を込めて取り組む姿勢はまさに「人の上に立つ者の姿勢」です。
その姿からは卑しさは微塵も感じられません。
求めすぎず、他人(部下)の役に立つことを念頭において一途に歩み続ける姿勢には人を惹き付ける魅力を備えています。
魅は与(よ)によって生じ求(ぐ)によって滅すby 無能唱元 という言葉があります。
「ありがとうございます」と、領収書の人生を歩んでいきたいものですね。