過去の栄光にいつまでもしがみつかない・・・

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吉田兼好著の『徒然草』には、

「人としては善行を自慢せず、人と争わないことがである」

「ひとつの道にも本当にすぐれている人は自分自身の欠点を明らかに知っているため、常に満足することなく、ついには何事でも自慢することがないのである」

・・・とあります。

こうした記述は忍術書にもしばしば見ることができます。

→ 「人に名が知られるようでは、本当の達人の忍者とは言えない。ましてや自分はこのようなことをしたとして誇ったりするのは、忍者として全く評価されない」・・・といった感じです。

・・・・・・・・・・・

会社内では常に仕事が流動的に動いています。

一つの仕事を成し遂げたら、次は次の仕事が待ち受けています。

過去の仕事をやり遂げた功績にしがみつくのではなく、サッサと新たな仕事に取り組む姿勢が大事で、これができないと使いモノにならないサラリーマンのレッテルを貼られてしまいます。

ダメ管理職の中には過去の自分の栄光にいつまでもしがみついている人がいます。

新人が入ってくると決まってその武勇伝を披露し、自分がいかに過去功績を上げたかをさも自慢げに話しますが、そんなのは長い社歴の中で自分に都合のいいところだけを脚色して切り取っただけのモノで、過去の栄光は今の仕事に何の好影響も及ぼしません。

むしろ、ITの進化についていけず、いつまでもアナログのままで会社内ではとっくにお荷物社員になっていて、給料だけは高くて会社としては不要社員・・・というケースもよくあります。

己を知る・・・ことが大事ですし、過去の功績が現在進めている仕事やプロジェクトに何らかの良い影響や効果をもたらすかを第三者の視点でしっかり見つめ直すことも必要です。

そうしたことができないなら、本来管理職の職に就いてはいけなかった人のレッテルを部下に貼られ、裏ではこっそり笑いモノになっているのがオチです。

人はこれまでも、そしてこれからも、常に「未来志向」で生きていますから、過去の功罪はバッサリ切り捨てて謙虚に今の実力で勝負する気概が大切だと思います。

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