日本に四季があるように人生にも四季があります。
ただし、人生の四季は一回限りです。
春・・・夏・・・秋・・・冬・・・それぞれに色を付けて表すなら「青春、朱夏、白秋、玄冬」といったところです。
「青春時代」という言葉は比較的よく用いられるので馴染みがあると思います。
年齢的にいえば、生まれてからだいたい25歳くらいまででしょうか。
夏に色をつけると「燃えるような真っ赤な季節」という意味で「赤=朱」で朱夏です。
年齢で言うと20代半ばから50代くらいまででしょうか。
次の秋につける色は「白」です。
人で言えば髪に白いモノがチラホラ目立つようになる頃で、「白秋」です。
人名で「北原白秋」という詩人がいたので、これもまた馴染みのある言葉かもしれません。
年齢では60代から80代くらいまででしょうか。
最後の「冬」は人生の終盤、最期の季節です。
最期の季節ですからお先真っ暗・・・目を閉じて暗い闇の中に入る時期です。
色を付けるなら「黒=玄」で、「玄冬」です。
玄武岩という黒色の岩があったり、玄人(くろうと)と言ったりするので「玄(まっくろ)」という意味も通じやすいかと思います。
年齢的には人生100年時代の死を迎える時まで・・・です。
・・・・・・・・・・・
いまから半世紀前の昭和49(1974)年ごろの100歳以上の人口は500名を超える程度だったそうです。
それが現在では9万人を突破し、その数は年々増加傾向にあります。
人生100年時代と言われるのも納得です。
「玄冬」の時期を生きる人が増え、玄冬がこの世とのお別れで暗く寂しく切ない時期であったのも今か昔になりそうです。
玄冬の「玄」には暗いという意味がありますが、同時に奥深いという意味もあります。
その意味では、奥深いところから新たな息吹をもたらす時期が玄冬である・・・と言えるかもしれません。
青春・朱夏・白秋・玄冬のそれぞれの時期を各人がどう過ごすか?は大切です。
私は60歳で白秋の時期に入りかけたわけですが、人生100年時代を悔いなく生きていこうと思っていますし、多くの人にも悔いなき人生を歩んでもらいたいと願っています。