
野村克也氏はかつて「人間が絶対に勝てないものは2つある。それは時代と年齢だ」との言葉を残しました。
確かにそのとおりだと思います。
人は必ず歳をとり老いていきますし、自分とは関係のないところで世間は動いていきます。
そのすべての動きを個人一人の力で止めたり、変更させることはできません。
経営者は、時代は自社の都合なんて気にしないし、人材が育たなければ会社は老いて衰退していくということに真摯に向き合う必要があります。
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個々人が世間を変えることはできませんが、自分一人の人生を変えることはできます。
誰しも「他人軸で生きることを是としない」という意識を持つことが大事だと思います。
子どもの頃とか、学生で親の庇護下にあるとか、仕事なので上司の指示命令に従わなければいけない、といった特殊な事情があるときは仕方ありませんが、それ以外の場合(特に自分のプライベートの時間)は自分の人生は自分の手で舵取りして生きていくことが大切だと思います。
法律違反/マナー違反はいけませんが、そうでなければ、親がどう思うか?先生にどう評価されるか?上司がどう思うか?同僚や部下がどう思うか?・・・などといった「周囲の目」で自分の行動を制限する必要はありません。
自分以外の人の基準で選択や判断をするとしたら、それは「他人軸/他人の目」を気にする生き方とも言えます。
「他人からどう見られるか」・・・という外側の評価なんて気にする必要はありません。
自分が本当にどうしたいかを後回しにして生きるとどこかで後悔します。
何をするにしても「自分はどうしたいか」「自分はどう感じているか」・・・といったことを考え、いわゆる「自分軸」で判断することが大事です。
他人軸だけだと自分を見失ってしまうかもしれませんが、でも、かと言って自分軸だけだと自分勝手になってしまうかもしれません。
だから、両方のバランスをうまくとることも大切です。
人生の残された時間をどう過ごすかは確実に自分自身の手にかかっているので、歳をとるほどに後悔しない生き方を選択することが大事だと思います。