ビュリダンのロバの警告/最適解を追い求めすぎない

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行動経済学の分野に「選択のパラドックス」というのがあります。

→ 選択肢が増えるほど人は決断できなくなり、最終的には「何もしない」という最悪の結末を選びがちになる・・・ということです。

・・・・・・・・・・

「ビュリダンのロバ」という寓話があります。

これは13世紀の哲学者ジャン・ビュリダンによる寓話ですが、だいたいこんな話です。

一匹のロバがいて、ロバの目の前には左右に同じ距離で置かれた2つの干し草があります。

ロバはどっちの欲し草から食べるべきか悩み続け、結局、どちらも選べずに飢え死にしてしまう・・・。

寓話なので実際には起こり得ないことだと思いますし、多くの人は「自分はこんなバカなことはしない」と嘲笑うかもしれません。

でも、少し視点を変えれば似たようなケースは日常の中でよくあります。

例1. A子さんとB美さんのどちらに告白しようか?・・・と悩んでいるうちに、結局どちらにも告白できず、気がついたらどちらの人も他の人と付き合うことになった・・・(自分は独身のまま)。

例2. A社とB社のどちらに転職しようか?と悩んでいるうちに、結局どちらにも転職せず、いつまで経っても今の会社にしがみついている・・・。

それだけならまだしも、結局会社が倒産、もしくは自分はリストラ(クビ)になり、A社でもB社でもないまったく別の会社に転職することになった・・・。

例3. 株が値上がりするだろうと思ってA株式とB株式のどちらを買おうか迷っているうちに相場全体が盛り上がって、結局A株式もB株式も大きく値上がりして買うに変えなくなってしまった・・・。

例4. 不動産投資で物件Aと物件Bのどちらを買おうか?と悩んでいるうちに、結局どちらも購入せず現在に至る・・・。

あらゆる場面で最適解を求めて迷い続け、結局、どちらも手に入らない・・・といった例は珍しくありません。

イソップ寓話の「すっぱいブドウ」のように、行動しない自分の正当性を挙げ、自分で自分に言い訳をして自分を無理やり慰めたり納得させようとする人は多いものです。

「もっと情報を集めてから・・・」、「タイミングを見てから・・・」、「もう少し待てばもっと好条件が出てくるかもしれないから・・・」などと嘯いているうちに世の中は移り変わっていきます。

こうしている間にも市場は動いていますし、競合他社(他者)は行動しているかもしれないし、チャンスそのものが消えているかもしれません(チャンスの女神には前髪しかない)。

ビジネスでもプライベートでも人生は残酷な面があります。

先送り/後伸ばしをしているうちにチャンスがなくなり、転職や起業のチャンスも、学び直しの機会も、大切な人との縁も、気づいた時にはすべて「他の誰か」のものになっているかもしれません。

「決断しない」ことは「最大の損失」につながる恐れがあります。

ビュリダンのロバが命を落としたのと同じ轍は踏みたくないものです。

「ビュリダンのロバ」の警告に習い、たとえ100%正しい決断(=完全・完璧)でなくて次の景色を見られることを信じてとにかく一歩を踏み出すことが大切だと思います。

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