政治家というのは任期があります。
その任期中に人気を集めることができた人は、任期が切れても再び政治家の職に就くことができます。
人気がない人は任期満了で職を失うか、もっと早く任期を待たずして更迭されて消えていくか・・・です。
したがって報酬をもらえる期間は限られていますから、金銭報酬に対する思いは一般的なサラリーマンとは違ってかなり強いものがあるのかもしれません。
だからこそ大事なことが一つあります。
選挙では、そうした金銭欲を持っていない人で、かつ政治を善く行いたいと意欲ある人を選出することです。
ところが、金銭欲を持っていない人はそもそも政治家になろうと思っていないので表舞台にはほとんど出てきません。
出てきても、有権者の目が曇っているのかなかなか当選しない傾向があると思います。
表舞台に自ら出てくるのは、何らかの「欲」がある人たちばかりです。
そうした政治家たちはレンタルDVDみたいなもので、期限が来たら返却されて交代させられることを知っているので、任期中にとにかく稼げるだけ稼ごうと自己中心に考えてしまうのかも・・・?
ここで、もう一つ大事なことがあります。
それは、そうした政治家の周辺に棲息している一般的な公務員や官僚等です。
彼ら・彼女らは在職期限が65歳の定年までかなりの年数がありますから、なかなか交代することはありません。
そして、その間ずーっと、税金を吸い取り続けます。
人数面でも金額(総額)面でも、こちらのほうが圧倒的に大きな金額です。
でも、一人当たりの金額でみると大物政治家のほうがインパクトがあるためかあまり報道されることはありません。
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何かを選択するということは、別の何かを選択しない、ということです。
たとえば、マスコミが何か一つの話題をクローズアップするときはその背景に別の何かを目立たないようにしている・・・ということが言えます。
もっというと、意図的に隠す・・・です。
それを「政治的配慮・・・」などと表現したりするわけですが、これは会社組織内でもよく使われるマネジメント術の一つです。
マネジメントで何かを取り上げて社員に通知したり、問題提起して注目を集めているときは、実は別の何かから目を逸らすように仕向けている場合がある・・・ということです。
毎日、いろんなニュースが報道されていますが、そのニュースを報道することに決めるまでには多くの人の手を通過し、最後は誰か決裁権限を持った人の裁量で決定されて表舞台へ出てきています。
そこでどんなことが画策されているのか?
何を出すことで何を出さないように意図しているのか?
そうしたことにも思いを馳せてみるとそれまで見えなかった真実が見えて来るかもしれませんね。