「災い転じて福と為す」という言葉があります。
この言葉は、同じ出来事でもとらえ方を変えて未来を良い方向に導く・・・ことが大事だ!といっているのだと思います。
「出来事は一つ、とらえ方はさまざま」です。
たとえば、イヤな思いをしたことをいつまでも引きずっていると、それを反芻して未来にコピーしていき、さらにイヤな思いをすることになるかもしれません。
不幸が不幸を呼ぶようなもので、もったいないと思います。
これを逆転させ、幸福が幸福を呼び寄せるようにすることが大切だと思います。
それには、不幸なこと・イヤな思いという点を未来に向けての線にしないことが重要です。
過去からの延長線を敷かないように封じ込めて栓をするか、消滅させることが大切です。
そして、そのためのコツが「過去のイヤな出来事に対しても感謝をすること」です。
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人が感謝をするのはたいてい「今現在」の事柄です。
未来に感謝するという人はあまりいません。
過去に感謝する人は結構いますが、そのほとんどすべてが「過去の出来事を良いとらえ方をした場合のみ」です。
これを意図的に「すべての過去に感謝」するようにすれば、不思議なことに今現在から未来へ向けての意識の持ち方も変化していきます。
そして、何事に関してもより多くの感謝の気持ちを持てるようになります。
ここで大事なのは、感謝することで未来を創造するのではなく、過去をポジティブに色づけして清算すること、にあります。
過去の不幸な出来事に対しても感謝の念を置けば、その過去の出来事がポジティブなものに転化します。
その結果、その出来事は未来に悪影響を及ぼさなくなります。
言ってみれば「感謝という魔法をかけて過去のイヤな出来事を消滅させる」といった感じです。
慣れないと、なかなか過去の出来事のすべてに感謝することは抵抗感があるかもしれませんが、意識してやってみると徐々にその範囲が広がり、ハッピー度も上がっていくと思います。