うちの娘がようやく「成人式」を今日迎えました。
ご多分に漏れず、うちの子も振袖をきて式に臨んでいます。
普段はまったく着ることのない振袖ですが、こうした着物文化は日本独自のものですから、やはり大切にしていく必要があるなあ・・・と思いました。
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東日本大震災以後、外国人観光客は年々増えているようで、2020年には東京オリンピックもありますから、ますます日本の観光地化が進みそうです。
そうしたとき、おもてなしの心で外国人を迎えて、ぜひ滞在中は「幸せ」な気持ちで過ごしてもらいたいものです。
そのための方法の一つとして、こんなことを考えてみました。
それは折に触れ「着物を着てもらう」ということです。
なぜ、着物なのか?
単に、着物が日本文化の一つだから・・・ということではなく、次のような考え方で提供するとさらに充実すると思います。
着物を着る・・・ということには、羽織や帯や長襦袢などがいくつも重なり合って構成されています。
Yシャツ1枚とか、ワンピース1枚・・・というのとは全然違います。
いろいろなものを組み合わせて着る=すなわち着用するものを合わせて完成形に至るわけです。
長襦袢を体に合わせ、着物どうしを合わせ、帯を合わせる・・・つまりこれは「仕合わせ」です。
この「仕合わせ」が「幸せ」に通じます。
少なくとも海外には無い「着物」という日本の文化ですから、日本国内で着用するだけでも貴重な体験の一つとして外国人観光客にとって「仕合わせ=幸せ」を感じてもらえるような気がします。
単に着物を着せてあげる(無料サービス・貸す・売る)だけではなくて、外国人観光客に「仕合わせ」ならぬ「幸せ」を提供することが大切な点です。
そこにおもてなしの心も潜んでいます。
着物を合わせるということは、その外国人観光客の幸せをつくってあげることになります。
着せてあげる側にも、きっと誇りと情熱が持てると思います。
着物に包まれた自分の姿に上品な雰囲気、心温まる感じがすると思います。
前時代的な遺物にしてしまうのはもったいないことですから、この際に着物文化を見直して外国人観光客向けにアレンジすると、新たな価値が見い出せるような気がします。
仕合わせ転じて「幸せ」とする・・・そうした言葉もキチンと伝えたうえで「もてなす」ことが大事だと思います。