以前に、東日本大震災で家族を失った男性が、震災以降は大好きだった楽器演奏をできなくなった・・・という話がありました。
それほど心に深い傷を負ってしまったのか?・・・というと、実はそれもありますが、何より周囲の目を気にして「妻子を失ったのに自分だけ好きなことをして・・・」と人から思われるのを怖れていたのだとか・・・。
人は、他人の目を気にして生きる/活動する傾向があり、それはそれで美徳なのですが、行き過ぎると間違った自己献身/自己犠牲にもなりかねないと思います。
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かつてスティーブ・ジョブズがこう言いました。
「あなたたちの時間は限られている。だから、他人の人生を生きたり、無駄に過ごしたりしてはいけない」
また、ラルフ・エマソンはこう言いました。
「自己を利さずして他者を利することのできる人間は一人もいない。これはこの人生におけるもっともすばらしい報酬の一つである」
飛行機内で緊急事態が起き、もし酸素マスクを使う状況になったなら、まずは自分の酸素マスクをして、それから子どもの酸素マスクをするように!とされています。
なぜなら、自分が倒れてしまったら子どもを助けることができないからです。
自分を犠牲にしてまで他人のことを考えるのは行き過ぎるとまったくもって美徳ではありません。
まずは自分自身を大切にすることが一番だと思います。
結婚しても、パートナーを大切にする気持ちはもちろん大切ですが、その前に自分自身を大切にしないと早晩婚姻関係に綻(ほころ)びが生じかねません。
まず自分が幸せになる・・・そして自分が幸せになればなるほど他人を援助する余裕が生まれ、自分も他人も幸せになる・・・という考え方を持つほうがベターだと思います。