ネット上には各種クチコミサイトがたくさんあり、そこにはユーザーによる評価がたくさん書かれています。
点数がついているのもありますが、そこにつけられている他人がつけた評価点をそのまま鵜呑みにするのはちょっとうまくありません。
ネットの評価点と自分が感じる評価点とでは、まるっきり真逆になる場合もあるからです。
他人の評価点を見て行動すると、その評価点に恣意性が働いて無意識のうちに自分の意識が流される恐れもあります。
一種のマインドコントロールを受けてしまうようなものです。
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たとえば、飲食店の評価点の中には、たまたま隣のテーブルに座っていたお客がうるさかったから点数を10点満点のうち1とした・・・なんていうのもあるかもしれません。
その店の「料理の味」とは無関係で、そのうるさかったお客はその時しか来店しない客かもしれません。
「料理の味・種類・量」などで行こうかどうかを考えている人にとっては、そうした「周囲の客の状態だけ」の評価点はまったく意味を成しません。
また、高級ホテルで「私にはちょっと高かった」から評価点1とか、海外のホテルで「日本語がわかる人がいなかったから1点」・・・なんていうケースもあったりします。
でも、高級ホテルだから料金が高いのは最初からわかっていることですし、海外で日本語が通じないことをむしろ当然と思わないほうが不自然で、そうした歪んだ評価点を鵜呑みにすると、やはり本質を見失います。
人はみんなそれぞれ「見る視点」に差があり、自分と同じ視点で見ている評価であれば参考になりますが、違う視点・角度での評価点はまったく参考になりません。
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本・セミナー・講演会・メルマガ・ブログ・・・などでも同じです。何を基準にしているかで、つける評価も変わってきます。
私がいつも基準としているのは「ヒントがどれくらいあったか?」という観点です。
自分にとってヒントがまったくなければ評価は下がりますが、自分にとってヒントがたくさんあったときは嬉しくなって評価も上がります(もっとも、私はネットで評価点をつけることはしませんが・・・)。
他人がつけた評価/評価点を多少参考にするのは良いとしても、それを基準に物事を判断するのは、結局「自分の人生を他人の意思・感情でコントロールしている」ことになるので、気をつけたほうが良いと思います。
信じて疑え・・・ではありませんが、他人がつける評価点は「信じるな、疑うな、確認せよ」の精神で臨むくらいがちょうど良いと思います。