芸能事務所には数々のタレント(芸能人)が所属しています。当たり前のことですが、30年前の花形スターと現在の花形スターは別の人です。
過去において芸能事務所の稼ぎ頭であった花形スターもいつしか「過去の人」となって、その代わりに時代に即した新しい若手が登場して事務所を引っ張ってくれているものです。
でも、その人(今の稼ぎ頭)もやがて時代とともに忘れ去られるようになり、また別の新しい稼ぎ頭に取って代わられる日が必ずやってきます。
同じことは、プロ野球のチームにも言えます。30年前・・・10年前・・・今現在の主力選手はそれぞれまったく別の選手たちです。
企業でも同じことが言えます。それは、会社で働く社員についても言えますが、会社の主力商品についても言えます。
かつて30年前に主力商品だった商品が現在もまだ主力商品であり続けている事例は稀です。
いつしか新商品が台頭してきて、主力の座を明け渡しているのが一般的です。
・・・・・・・・・・・・・・・・
企業経営で大事なのは、常に「未来の主力商品を探すこと」です。そうしなければ、経営は衰退していきます。
今の主力商品に頼った経営で慢心してはいけないですね。併せて、過去の主力商品の「見切り」も実は大事になります。
商品の製造・販売を中止する決断も時には必要ですし、社員についても「社歴だけが古くて業績に貢献をしていないお荷物社員」をどうするかの決断も必要です。
経営者は、いくら売っても利益に結び付かないような商品に恋々とせず、早々に見切りをつけることも重要な判断力の見せ所です。
商品のライフサイクル・・・社員のライフサイクル・・・を常に考え続けることが大切です。
そして、もう一つ重要なことは「経営自身」のライフサイクルをも考えておくことです。
経営者も過去の主力商品なのに、いつまでも現役職にこだわって会社に老害を成すようなことがあってはいけない・・・ということです。
現在の主力商品たる経営者にバトンタッチして早々に身を引く決意をすることも大事だと思います。