プロ野球界の野村克也氏は「人間が絶対に勝てないものがある、それは『時代』と『年齢』だ」・・・と言いました。
確かに「時代の流れ」と「年齢(老化)」に人は勝てないと思います。
勝てないからには「受け入れるのが得策/受け入れるしかない」ということになります。
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創業経営者は、後継者をなかなか育てることができず(あるいは行わず)、自分が長くトップの座にいるケースも多いと思います。
サラリーマンならとっくに定年退職しているであろう70代・・・80代・・・90代でも現役トップで働いている人も珍しくありません。
でも、時代の流れに伴う顧客ニーズの変化や、各種ツールの進化や、自分の歳が重なるにつれての老化現象にはやはり勝てません。
どこかで(できるだけ早い段階で)、そうした波を受け入れる覚悟が必要だと思います。
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昨年の「体育の日」にこんな新聞記事が出ていました。
【70代の体力 過去最高】
スポーツ庁の調査によると、70代の男女はともに運動能力調査結果で最高を更新した・・・高齢者が健康を強く意識し、ウォーキングなどの運動を実施する機運が高まっているおかげだ・・・と。
確かに最近の70代は元気です。
昔の50代のような感じがします。
ただし、公表する統計データというのは、ときに主観や意図が混じってある方向に操作されることもあるので要注意です。
意図する事に該当する情報だけをピックアップして、それ以外は出さないようにする・・・というのは、よく用いられる手法です。
折しも、政府は「公的年金を70歳超になってから受取る」ことを繰り返し強調しているような感があります。
それに合わせて、「高齢者の継続雇用の義務付けを現行の65歳から70歳までに引き上げる」ことも巷間よく言われていることです。
年金支給と雇用確保の両面を押し出すために、70歳であっても「元気であること」を強調し国民に広く認識・納得してもらおう・・・という意図があるのかも?!
増税と年金支給額のカットなどで、高齢になっても「働かざるを得ない/働くことが当たり前」という状況をつくりあげようとしているのかも?!
まあ、うがった見方と言えばそれまでですが、実際、時代の潮流はそういう方向で進んでいるように感じます。
そして、冒頭で書いたように「時代の流れには勝てない→受け入れるしかない」・・・です。
ただし、受け入れ方にもいろいろあり、100%そのまま受け入れるまでしなくても、50%受け入れるとか、30%受け入れるとか、10%受け入れる・・・などの手があります。
そこは、自分のライフプランと相談するところであり、そのためにもライフプランを持つことが必要ですし、そうやって自分の道は自分で切り拓いて決定していく・・・という姿勢が大切だと思います。