「まだ高いから買わないほうがいい」という助言の落とし穴

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。

モノの値段は、基本的には

1.売り手の希望価格

2.需要と供給のバランス

の順で決まります。

ある商品があるとき、売り手(販売者側)が1万円で売りたいと思うからこそ「1万円」という値札をつけるわけで、それで売れるならずっと1万円のままです。

ところがその商品に需要がなく、しばらく経っても全然売れないとわかると、たいていの場合は値下げしていきます。

そして、売れた時の値段が「一応の標準価格」として落ち着いていきます。

商品の値段が高いか?高くないか?・・・というのは、「何と比べて高いのか?」という前提条件付きの問いかけであり、比較基準次第でどうとでも言えることだと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・

ファイナンシャルプランナーの中には、「今は不動産価格が高いときだから、マイホームの購入は待ったほうがいい」などと言う人がいます。

これは大きな間違いで、いったい何をもって「今は高い」と言い切っているのかがわかりません。

一介のファイナンシャルプランナーに「高い・高くない」を断じてしまうだけの資質はないと思います。

物事は「未来と比較」した場合だと、肝心の未来の価格なんて誰にもわからないのですから、「高い・高くない」を決定づける論拠がどこにも誰にもない・・・と言えます。

・・・かつてパソコンは20万円以上するのが当たり前でした。

今から30年ほど前の話です。

当時、もし、「今は高いからパソコンを買うのはやめたほうがいい・・・」と言われて、購入を控えていたとします。

そして、30年経った今、確かにパソコン価格は10万円台に下がっていますから、当時よりは安く買えます。

でも、そのために30年間のパソコン操作をする機会を失ったことになり、PCスキルを身につけられないままの自分でいることになります。

これが何を意味するか?・・・と言えば、時代遅れの人間になったことであり、会社組織内では使えない社員になったことであり、総合的に見てマイナスに作用しているということです。

かえってそのほうが高ついているかもしれません。

家を買うのも、似ています。

今は高いとき・・・と言われても、このときを逃したらその土地・その環境で暮らす大切な機会を失ってしまうかもしれません。

重要な想い出をつくるチャンスを逃してしまうかもしれません。

将来、そこに大型幹線道路や商業施設ができて大賑わいとなり、不動産価格が今の何倍にも跳ね上がっている可能性だってゼロではありません。

また、株価でもよくあることですが、「もう高すぎて買わないほうが良い」・・・と言われていたところからますます株価が上がっていき、その後確かに株価が値下がりはしたものの、当初自分が目をつけていたときよりは遥かに高い水準で行き来している・・・ということが往々にしてあります。

300円くらいの株が500円台の株価になり、上がってしまったので購入をためらっていたら、その後1000円台へとさらに値上がりし、その後株価は結局800円以下に下がることはなくなった・・・

→ ああ!買おうかなと思った500円台であの時買っておけば良かった!・・・となるパターンです。

・・・・・・・・・・・・・・

東京オリンピックが決定したころ、東京湾岸の不動産価格は値上がりするだろう・・・という読みをした人は多かったと思います。

その一方で、オリンピックが終わったら不動産価格は下がるだろうから、買うならオリンピックが終わった後だ・・・という識者も結構いました。

どちらが真の正解かはまだわかりませんが、イメージとしては、オリンピック決定時に1000万円くらいだった不動産価格は今現在1700万円くらいになっている感があります。

仮にオリンピック後に値下がりして1300万円くらいになったとしても、結局はオリンピックが決定したときよりも高い水準になります。

こうした事例を私はこれまで数多く見てきました。

自称○○専門家・・・という人が言う「今はまだ高い時期だから・・・」という言葉に乗せられると、後で悔やむことになるかもしれません。

なぜなら、繰り返しになりますが、そこで言う「高い・高くない」の比較基準が曖昧だからであり、たいていの場合はその人の主観による「高い・高くない」に過ぎないからです。

私はいつもそういう視点で他者の言う「高い・高くない」をとらえて、改めて自分なりの判断に置き換えることで自己責任としてきました。

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。
澤井豊、連載!
人気不動産投資サイト「楽待(不動産投資新聞)」で連載中!
今すぐこちらをクリックしてご覧ください。




あなたを「経済的自由人」に導く教科書をぜひお読みください!

電子書籍シリーズ11作品は、すべてKindle読み放題対応です!
・お金の教養シリーズ5作
・ビジネス人生論シリーズ2作
・組織マネジメントシリーズ4作

【お金の教養シリーズ】

『30代40代サラリーマンのためのセミリタイア入門』(お金の教養シリーズ5)【まずは本作から!】

『成功する人のお金の貯め方』(お金の教養シリーズ4)

『「稼げる人」になりたい人に贈る本』(お金の教養シリーズ3)

『投資して成功する人、浪費して貧乏になる人』(お金の教養シリーズ2)

『エグゼクティブ・シフト~人生を変えるお金の成功思考』(お金の教養シリーズ1)

【ビジネス人生論シリーズ】

『経済的自由を目指して自分の人生に一歩踏み出そう』(ビジネス人生論シリーズ2)

『年収1,075万円を稼げる人の条件』(ビジネス人生論シリーズ1)

【組織・マネジメントシリーズ】

『あなたが上司になったら最初に読む本』(組織・マネジメントシリーズ4)

『仕事運・金運・財運を上げる「ビジネスマン思考」24のルール』(組織・マネジメントシリーズ3)

『上場企業流!伸ばす経営術』(組織・マネジメントシリーズ2)

『真の企業リーダーとなるための教科書』(組織・マネジメントシリーズ1)

【紙書籍】

『サラリーマンが経済的自由を得るお金の方程式』

『サラリーマンのためのビジネスマン研修・ヒント100』

澤井豊の著作一覧
記事について
転載・寄稿のご依頼について

★ブログご購読はコチラから
follow us in feedly
ホームページ、SNS
http://newofficesawai.com/

Twitter

Facebookページ

関連記事

投稿カレンダー

2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目のお勧め記事!

  1. 2021-2-16

    300万円の元手で車を買うなら…?

    仮に今自分が300万円を貯金していて、特に使い道が決まっていないと仮定します。 …
  2. 2024-9-18

    決断で重要な3つの原則とは?

    人生は選択と決断の連続である・・・とはよく言われる言葉です。 プライベートでも仕事でも人はさま…
  3. 2017-4-14

    新規取引ではやはり過去の実績がモノを言います

    昔、私がまだ会社で仕事をしていた頃、ある会社の営業マンがやって来て「どうかうちの会社を使ってやってく…
  4. 2018-4-7

    「傍観者」の生き方より「挑戦者」の生き方を!

    サラリーマンに次の言葉を投げかけて、その後に自分だったらどんな言葉を続けるか聞いてみると、たいてい2…
  5. 2019-4-3

    学生は「点数」で評価され、社会人は「実力」で評価される

    学生の頃は、勉強したことが「点数」をつけられることで評価になりました。 点数で評価されるこ…
  6. 2017-10-11

    あなたが一番勉強したのはいつですか?

    多くの人は中学から高校へ進学するときに「勉強」をたくさんします。 なぜなら、人生初めての選抜試…
  7. 2021-6-26

    時代の変化に気づけるかどうか?

    かつてダーウィンが言った次の言葉は有名です。 「生き残るのは優秀なものでも強いものでもなく、変化に…
  8. 2017-2-25

    不動産セミナーで講師が話したキツイ嫌味

    過日(・・・と言っても随分前のことですが)、ある不動産セミナーに参加したときの話です。 その時…
  9. 2017-2-8

    お金の失敗を早く経験することも大切

    外国の子どもは「働かないとお金を手に入れられない」という発想が身についていると言われます。 そ…
  10. 2024-5-12

    「収入ー貯蓄=支出」という行動を実践できていますか?

    「お金持ち」とまでは言えなくてもそれ相応の貯金・資金のある人たちは、共通して「収入ー貯蓄=支出」とい…

澤井豊の著作一覧

ページ上部へ戻る