自分が住む国が外国から攻撃を受けて建物が崩壊し、安全に住むところがなくなって避難を余儀なくされたり、命の危険を感じて予め移動して(避難して)別のところへ移り住む・・・という経験は、現代日本に住むの私たちはしらないことですが、世界ではそうしたことが現実に起きています。
そこまでの規模ではなくても、自分の勤める会社がいつまでも安泰と信じこむことが危険な時代です。
たとえ上場企業などの大手であっても、簡単に「安泰だ」と信じこんでは危険です。
仮に「会社が安泰」だとしても「自分が安泰とは限らない」ことを認識しておく必要があります。
会社に限らず、仕事やビジネスなどの今の形がこの先ずっと続くという保証はない・・・と知ることが大切だと思います。
年配の方であれば、「都市銀行が潰れるわけがない」と思っていたのに北海道拓殖銀行が潰れたことや、「4大証券会社が潰れるわけがない」と思っていたのに山一證券が破産したことを覚えている人も多いと思います。
日本航空の破綻なども昔の人には信じられない出来事でした。
そうしたときの衝撃は大きかったと思いますが、これから同じようなことがいつ起きても不思議ではありません。
国鉄や郵便局が民営化になったことだって、当時を知る者にとっては衝撃的なことでした。
会社の上司・先輩は、部下や後輩にそうした自分の体験談を通して世の中の厳しさを教えてあげることも大切だと思います。
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大手企業で今は業界トップシェアを誇る会社であっても、いつまでもこのまま王者であり続けられる保証はないし、首位から転落するのはもうすぐのことかもしれません。
どれだけ自社(自分)が優位な立場にいても、またどれだけ安泰な位置にいたとしても、常に危機感を心の隅に持っていることが大事だと思います。
経営者の身であればなおさらです。
サラリーマンで社内ではそれなりの職位に就いているとしても、今の地位が永遠に保証されるわけではないし、今の生活/今の稼ぎ/今の安全/今の健康などあらゆることを不変とは思わないほうがベターです。
ただし、世の中にはそうした点につけ込んで不良商品を売り込んでくる輩もいますから、そうしたこともまた自己防衛の一環として認識しておくことも大切です。
自分への危機感に対する一番の備えは、「どこへ行っても生きていく分くらいはいつでも稼げる力がある」ということかもしれません。
そしてこれは「20代~30代」のうちに身に付けておかないと、それ以降になればなるほど身に付けることはひと苦労だと認識しておくことも大事です。
この「稼ぐ力」があれば、たいていのことは乗り越えられます。
また、人は「できないかもしれない」と思うと、その瞬間から「なぜなら・・・」と「できない理由探し」を始めます。
反対に「できる」と思えば、同じく「なぜなら・・・」と「できる方法探し」を脳内で始めます。
「できない理由探し」と「できる方法探し」はさすがに同時には行えません。
そして、世の中では幸せに暮らせる人ほどきっと「できる方法探し」のほうに比重を重くかけた生き方をしてきていると思います。
「どこへ行っても生きていく分くらいは稼げる・・・」と言えるように、またそれが「自分にはできるんだ!」と信じられるようにそのための方策を模索すると良いと思います。