The best way to predict your future is to create it.
自分の未来を予想する最善の方法は、それを作りだすことだ
・・・とは、ピーター・ドラッカーの言葉ですが、言い得て妙なところがあると思います。
自分でつくりだす未来が今の時点で想定できれば、今の自分にとって未来を予想することは容易いことになります。
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私はゲーム遊びをしませんが、世の中にはいろんなゲームソフトが存在し、そのハード機器もいろんなメーカーから販売されています。
ゲームは都度その局面を攻略し、自分が勝つ/遂げる・・・ことの楽しみや達成感などが面白いわけですが、逆に同じシーンで何度も躓いてなかなかその局面を克服することができないでいるとイライラしたり気持ちが焦ったり不快感が募ったりします。
また、ある一定の境地までいかにして早く到達するか?
などといった競争意識を煽られることもあります。
そうしたことを避けるために人は「ゲーム攻略本」というシロモノに頼ることもあります。
そんなゲーム攻略本がベストセラーになることもしばしばです。
攻略本通りに解いて何が楽しいのか?・・・という見方もできますが、他者より早く達成する/何かをやり遂げるなどといったところに人は快感を覚えるのかもしれません。
ゲーム攻略本は、「正解が欲しい」「間違いたくない」「早く解決したい」という人の心理をうまくついたものだと思います。
でも、そうした気持ちを強く持ちすぎるのは受験戦争を戦い、受験勉強を強いられてきたことの副反応のような気もします。
その延長で「人生というゲーム」に取り組んでいる人が多くなってきたのかもしれません。
でも、それだけだと、正解のないゲームは攻略できないことになり社会に出た後に苦労します。
なぜなら、受験勉強と違って社会という場は「正解がない/どれも正解」という場だからです。
正解を求める若者たち・・・人生に正解はなく何をしても良いのに誰かが敷いたレールを歩むことを無意識のうちに求め、誰かが決めた正解を求めて生きようとする・・・。
少し考えるとその愚かさが見えてきますが、何も考えなければ全然愚かには見えません。
人生には不確定要素が多く、ビジネスも然り(しかり)です。
しかも、時代の変化は激しい。
そういう世界ではいろんなアプローチをすることが自分の良き経験値となっていきます。
昨日までは最適解だったものが今日は変わっていたり、先月の最適解が今月は最悪解となっていたりすることもあります。
攻略本がないのが人生だと知り、自分に合った攻略本を自らの手で作り上げていく・・・自分の未来を創ったり予め予想(想定)して生きていく・・・という姿勢があっても良いと思います。