世界的投資家であるウォーレン・バフェット氏には「激安価格でそこそこの企業を買うのではなく、傑出した企業をそこそこの値段で買うべきだ」・・・という投資哲学があるそうです。
だから、株式相場が暴落局面になると「安く買える!」という捉え方になって喜ぶのだとか。
一般的な人は相場が暴落すると「手持ち株の価値が下がった/損だ!」という捉え方になって悲しみます。
出来事は同じ(相場が暴落/下降局面)でも、人によってやはりその捉え方はさまざま・・・です。
できることなら常にポジティブに捉えて精神的に安定した日々を過ごしたいものです。
・・・・・・・・・
バフェット氏のいうことを表面的に捉えて「激安価格だったら何でも良い/激安価格だから何でも買う」・・・というのはうまくありません。
それだと一種のギャンブルに近いものがあり、例えるなら「安いランチなら何でも良い」という乱暴な発想に似ています。
サラリーマンは「安いランチ」をとかく求めがちですが、ビジネスマンは「安いランチ」を求める前に「美味しい」を置きます。
つまり、「美味しくて、安いランチ」という発想をします。
話が逸れたので戻しますが、バフェット氏の場合は購入後5年を経過した時点で永久保有銘柄にするかどうかを見極めるそうです。
この「再検討/再考」というステップは重要です。
不動産投資でも、購入時にはそれなりの採算の見込みがあって購入するハズですが、イザ購入すると必ずしも自分の想定していたとおりには物事が進まない場合もあります。
でも、だからと言って、数か月ですぐに手放すなどの結論を出すには尚早すぎます。
やはり3年とか5年といった時間の経過を見守り、その後に結論を導き出すのがベターだと思います。
良質な投資物(株式や不動産など)を激安価格で買うのは難しいことです。
それができる機会に恵まれたなら(=相場が下がっているときなど)、そのチャンスを逃すことなくチャレンジする姿勢が良いと思います。
株式投資において長期的視点に立てば、傑出した企業をそこそこの値段で買うことに意識を置いておくと良いと思います。
また、そのとき、その対象銘柄がそこそこの企業なのか、それとも傑出した企業なのかは「企業の本質的価値」の見極めにかかってきますから、そうした目利き力を鍛える努力も怠ってはいけないと思います。
それには「経験」という時間の経過もまた重要な要素となると言えそうですね。