
株の売買で儲けるには「安く買って高く売る」か、「高く売って安く買い直す」しかありません。
そして、ほとんどの人は前者の方法しか選択の余地はありません(後者は現物取引ではなく信用取引になってリスクが高くなるから)。
そんな「安く買って高く売る」ことを別の言い方で表すなら、「自分が買った後に大量の買い注文が入ること」・・・です。
時間がかかっても構いません。
必要なのは「大量のお金の投入があること」です。
「多いが勝ち」ということですが、肝となるのは「人数(=そちらの方向に動く人の多さ)ではない」ということです。
株式の値上がり/値下がりはよく「美人投票」になぞらえて言われますが、美人投票では一人一票しか権利がありませんが、株式では一人一単元ではありません。
その人の資金が続く限りいくらでも大量に「株を買う」ことができます(機関投資家はとくにその単位が大きくなります)。
ここが単なる美人投票とは異なる点です。
重要なのは「実際に動くお金の量」であり、ここを知らない/気づいていない人は負ける(損をする)可能性大です。
そう考えると、「自分が買った後にいったいどれだけの資金が投じられてこの株式が買われるか?」ということを購入前に少しは考慮することが必要だと気づけます。
そうすると、今自分が買おうとしている株価が1円高かろうが5円高かろうがどうでもよい・・・と思えてくるハズです。
また、一般的には株を買った後に「○○円になったら売ろう」と考える人は多いと思いますが、その「○○円」という数字がどこから来た数字なのか(どんな根拠で導かれた数字なのか)?
を問われて即答できる人は少ないと思います。
出てくるのは「自分の購入価格を基準」にしていくら足した金額とか、何割アップした金額というのが関の山で、それだと厳しい言い方ですが、根拠なき単なる希望数字でしかなく、それが叶うのは難しいかもしれません。
株の売買は「相場を張る」ことになり、かつて私も何年も実際に経験しましたが、そうした株式投機でお金を儲けることは難しいものです。
それよりは、配当金や株主優待を受け取って株価を気にせず暮らすほうが精神的にラクだと思うようになり、もう何年も前に株の売買から退きました。
そして、利回りで言えば「株の配当金」よりも「不動産の家賃収入」のほうがはるかに利回りが高いことに気づき、そちらのほうへシフト変更しました。
話を戻しますが、株の売買で儲けたければ、「自分の購入後にいったいどれくらいの大量資金がその株式に流れてくるだろうか?」という視点を持ってみることも一つのヒントになると思います。