
以前、一部の評論家が「日本は借金大国だから日銀は金利を上げられませんよ~」等と言っていましたが、時代は移り変わり昨今の風潮は「金利上昇局面にある」と言えます。
現実は小説よりも奇なり・・・です。
今後も植田・日銀総裁は諸物価の安定を図るなどいろんな角度から検討したうえで政策金利を上げざるを得なくなる・・・と思われます。
そうなれば、今後の銀行借入の金利も当然に上がります。
「債券は株より低リスク」という認識の人は多いと思います。
ここでいう「リスク」がどの程度のことで、どんな内容なのかにもよりますが、何でもかんでも低リスクとは思わずに、自分に合った視点からの眺めでキチンと理解しておくことが大切です。
短期債なら確かにそうだと思いますが、低金利時代に長期債を買った場合にはそうとも言いきれなくなります。
金利が上がると、購入していた長期債の価格が下落してしまい、売るに売れなくなってしまいます(まあ、売らなければ損はしませんが)。
「満期まで持っていれば大丈夫です。元本は保証されていますから・・・」と、金融機関の営業マンは言います(確かに間違いではありません)。
ただマズいのは、資金繰りの兼ね合いで途中換金しようとする場合は損失になり得る、ということです(何度も書きますが、売らなければ損はしません)。
聞いた話では、ウォーレン・バフェットは満期が1年未満のすぐ償還される短期債しか買っていないそうですが、きっとこうした観点でリスクを軽減しているからなのだと思います。
いずれにしても、投資・投機のすべては自己責任の原則の下、自分の頭でよくよく考えて実践する姿勢が大事だと思います。