
ビジネス・仕事では「感情よりも勘定を優先させる」ことが大事だと言われます。
多少気にくわない相手(取引先)であっても自社の利益につながるなら付き合いを継続するとか、クレームっぽいことを言ってくる客がいてもにこやかに対応して売上に貢献できるように努める・・・などということです。
もちろん、度を過ぎるケースでは勘定を優先させる必要はありませせんが、原則としては「感情よりも勘定」の発想は正しいと思います。
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人生における経済的基盤を強固にして、自分の家計・家族を守るという観点で言っても、やはり「感情よりも勘定を優先させる」の発想は大切です。
今の感情がどうであれ、リタイア後の経済的安定と不安解消のために、まずは「リタイア後にいくらお金が必要なのか?」を考えます。
毎月必要となる生活費を25万円とし、リタイア後にもらえる年金額を仮に月10万円とすれば、10ー25=△15万円の不足となります。
100歳まで生きられると仮定し、リタイア時の年齢を65歳とすれば、35年間、毎月15万円の不足ですから、15万円×12か月×35年間=6300万円となります。
預貯金に6300万円あれば、100歳まで生活は安泰です(病気・ケガがないことが前提)。
できる/できないといったことは抜きにして、預貯金に6300万円なければそのお金をどう工面するか?を考えることが「感情より勘定」につながります。
ここで前提条件とした諸条件を自分に当てはめてカスタマイズすることも大切です。
【上記例の前提条件】
リタイア時の年齢 65歳
リタイア後の生活費 25万円/月
もらえる年金額 10万円/月/65歳から
100歳まで病気・ケガなく生きられる
唯一の正解はありませんが、生きていくうえでお金は必要ですから、そのお金の用意・準備を考えることは大事です。
預貯金に頼ることができるならそれでOKですし、それが難しいようなら投資によってお金を増やすことを考えることも一手ですし、ずっと働き続けるという手もありますし、権利収入という収入の源泉口を設けることも手です。
私は最後の「権利収入の源泉口を持つ」ことが最善手だと考えています。