
我が家では住宅ローンの返済を10年以上前に終えているので特に心配はありませんが、最近は住宅ローンの金利が上がって、その返済に窮している家庭が多い・・・と聞きました。
長らく低金利の時代が続きましたが、もはや転換済みで、今は金利上昇の萌芽が見えている段階です。
日本銀行が長年続けてきた超低金利政策はもう過去の政策です。
ローンを変動金利で組んでいる場合、半年ごとに金利が見直され「気づいたら毎月の返済額がかなり増えていた・・・」ということにもなりかねません。
返済額が月に1〜3万円増える・・・としたら、「たかが1万円」でも「されど1万円」です。
ボーナス返済を組み込んでいる家庭では、金利上昇とボーナスカットが同時に来た瞬間、一気に支払い不能に陥るリスクもあります。
たったそれだけでも「家計が赤字に転落」ということも起こり得ます。
住宅ローンの場合、本当にどうしようもなくなったらその住宅を売却して返済に充てる・・・という大技がありますが、でも、ここで重要なことは、イザ売却しようとしても残債のほうが多いという「オーバーローン状態」になっていれば、結局、家を売っても借金が残り、しかも自分が住む場所もない・・・という最悪の結末が待っている恐れもある、ということです。
まあ、そんなことは滅多にないと思いますが、でも、住宅ローンの滞納・破綻は、リーマンショック時の5倍のペースで今も増え続けているというデータもあると聞きました。
住宅ローン破綻は、決して一部の無計画な人だけが陥るものではなく、真面目に働き、家族のために努力してきた普通の一般的な人(サラリーマン)であってもそうなる恐れがあるものだと知っておくことも大切です。
2025年現在、日本の住宅ローンの約7割が「変動金利型」だそうです。
これはつまり、「金利が上がれば家計が即座に圧迫される」ことを意味します。
住宅ローン破綻は事前に備えていれば回避できることだと思いますが、何も行動しなければ待っているのは「家計崩壊→家庭崩壊」という悪夢のような未来です。
住宅ローン破綻を回避するためにも、「家計の収入増」を検討し、少しでも毎月の手取り金額を増やす方策を練ることが大事だと思います。
もしくは少しでも「家計の支出減少」を図っておくのも一手だと思います。