収入を得る要素には大きく4つあって、「援助、労働、資産、社会保障」です。
つまりこうです。
人は、自分が社会人になって労働をするまでは親という家族に扶養されています。
(家族の援助による収入)
大人(社会人)になると自分で稼ぎます。
(労働による収入)
そしてお金を貯金したり投資したりします。
(資産による収入)
やがて定年退職を迎え老後生活になると、それまで蓄えた資産や、子どもたちなどの家族の援助に支えられて生活します。
そこに公的年金という社会保障による収入が加わります。
公的年金はよくよく考えてみると「社会保障以外の3つの要素が正常に機能していることが前提」で成り立っている制度と言えます。
まあ、言ってみればこれが「昭和モデル」でしょうね。
「年金制度はそれ1本だけで生活を成り立たせるための制度ではもともとなかった」・・・という点が重要なところだと思います。
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ところが、平成になって世の中は一変し、こうした社会モデルでは通用しなくなってきました。
すると、どうなるか?
社会保障による収入がこれまで通りには機能しなくなります。
つまり、公的年金だけではもはや老後の人生を生き抜くことはできない(難しい)ということです。
高度成長期には終身雇用が前提で、妻が専業主婦でも夫は家族を養う余裕がありました。
でも、今はそれが当たり前ではなくなりました。
要するに、収入の4要素のうちの3つを充分兼ね備え切れていない人があまりにも増えてきて、昭和モデルが通用しなくなった!・・・ということです。
→→「自分なりの平成モデル」を作っておくことが必要になります。
自分には収入の4要素がいくつあるか?
それぞれ、どの程度機能できそうか?
・・・そんなことを考えてみるのも大事だと思います。