6月~7月は、世間ではボーナス時期にあたりますので、何かと金融機関の預金獲得等で宣伝広告が喧(かまび)しくなります。
そうした中、世の中にはいろいろな「投資話」が溢れていて日々いろんなところで紹介されています。
気持ちばっかり焦って「自分も何かに投資をしなくっちゃ・・・」と先を急ごうとする人が、「投資」のつもりで知らず知らずのうちに「投機」に走ってしまうこともよくある話です。
そういう人はたいてい「キャピタルゲイン」に関心があり、平たく言うと「売買益」に興味を持っている人です。
これは投資というより言わば「トレーディング」と呼ばれる手法であり、つまりは「投機」に過ぎません。
投機は「売ることを目的に何かを買うこと」が行為の前提にあります。
だから、その買う「何か」を心から欲しくて買うわけでもないし、買ってから後生大事にしまっておこうとすることもありません。
絶えず「高く売れるタイミング(機会)はいつ訪れるか?」と虎視眈々に時機を狙うわけです。
ジャンルは違いますが、卸値で果実・野菜・肉を仕入れてお店で売る人や、卸値で服を買ってブティックで小売価格で販売する人と同じようなやり方です。
別にそうした手法がいけないわけではありません。
ただ、それだと自分の意に反して相場が逆方向に動くリスクが常にある・・・ということを意識しておく必要があります。
その結果、儲けではなく「実損」につながる恐れも高いと認識しておくことも大事です。私はそのリスクを許容するだけの度量が最早ありません。だから、私はもう投機は行ないません。
行なうのは「投資」だけです。かれこれそうした考え方に転じて8年以上が経ちますが、まあ、これで良かったと思っています。