以前に、「奨学金は所詮『借金と同じ』なのだから、誤認させないためにも『奨学ローン・奨学融資』など、名称を改めるとか併記するほうがいい・・・」といったことを提唱しましたが、ようやく最近ではその方向に進んでいるように思えます。
ただ、一般的には奨学金というのは「大学生向け」であることがほとんで、そもそも大学というのは義務教育ではありません。
したがって、本来は国が支援する必要はない・・・と言えます。
あくまでも「民間の範囲内で・・・」というのが原則と言えます。
借りる側としても、公的な奨学金だと思うから返済が甘くなるのであって、民間の金融機関から借りた「私的な奨学金」と思えば、自然と取り立て(返済)もそれなりに厳しく行うでしょうし、返済率もそれなりに改善すると思います。
また、そこまでしてでも大学に通うことに価値がある・・・と認知を周知させることも大切です。
その価値があったことで卒業後に働いて得られる収入も高くなり、極端なことを言えば、その高くなった収入分で返済ができる・・・という流れをつくることも大事だと思います。
奨学金を借りてでも大学へ通う・・・ということが長い目で見た自分の人生への「投資」になっていることが大切です。
もし、そこで投資という意識がないままに奨学金を借りているなら、それはただの「消費」にすぎません。
「お金を借りる」ということは、本来「投資」のみに限定して行なうべきものであり、その原則を外れたところでお金を借りるとするなら、投資以上にリスクを背負うことをしっかり認識することが大事だと思います。