ビジネスの基本は「商品・サービスを欲しい人にその欲しがっているものを提供し、対価として金銭を受領する」・・・というシンプルなことです。
これが適切に行われれば何の問題もないのですが、プロセスに異常・不備・欠陥があると問題(トラブル)が起きます。
不動産投資というのは、見方を変えれば「不動産賃貸ビジネス」であり、そういう観点で言えば、「住むための部屋を探している人にその欲しがっている部屋を提供し、対価として家賃を頂戴する」・・・というものです。
仲介に入る不動産会社は「部屋を探している人と部屋を提供してくれる人(不動産投資家)をつなぐ」のが仕事です。
部屋を探す人と部屋(商品)を提供してくれる人がいる限りこのビジネスは無くならないし、したがって不動産投資もなくなりません。
両者をつなぐ媒体手法は、かつてのお店での来店商売から昨今ではインターネット商売に変わりつつありますが、ビジネスの本質は同じです。
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また、ビジネスのコツは「良さそうに見える商品を提示して欲しがってもらうこと」です。
決して、「良い商品を作れば売れる」ではなく、「売れる商品こそが良い商品たり得る」・・・と言えます。
サイズが違う、色が気に入らない、欲しい機能がない、価格が高い・・・といった欠点が募りすぎると商品は売れず「在庫」となります。
「在庫は罪庫」とも言われるように、まったく意味のないものです。
不動産投資では、空室=在庫です。
空室だと肝心の「家賃収入」が発生しませんから1日も早く空室を埋めることが重要です。
それが在庫一掃につながります。
在庫(空室)となるのがイヤだったら、それを解消するために「値引き」という戦術がよく取られます。
デパートでもブティックでもシーズン終わりごろにいわゆる「セール」を行なうのと同じです。
スーパーで、夕方~閉店間際に値引きセールをするのと同じです。
在庫をつくらないようにするには、それが一番手っ取り早い方法です。
不動産投資では「家賃の値下げ(引き下げ)」です。
そうやって不動産投資=不動産賃貸事業という意識で、あくまでもビジネスを展開しているんだ・・・の姿勢で投資に臨むことは大事だと思います。