人は誰でも「借金をする」ことに抵抗を覚えます。
なぜなら、「もしお金を返すことができなかったらどうしよう・・・」とネガティブなことを意識してしまうからです。
「借金を返済したらバラ色の人生が待っているだろうな・・・」とポジティブに捉える人は少ないと思います。
独身者よりも妻帯者のほうが不安を感じる傾向が強いと思います。
それはリスク管理という点において当たり前のことです。
そして、多くの人がそうであるからこそ、その不安を克服して、「借金」をポジティブにとらえて、実際に行動を起こす(=借金を申し込む)人は、そうでない人とは別の人生を歩むことができるのかもしれません。
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人間が持つ「借金が怖い問題」の本質は、実は借金そのものにあるのではなくて、それまで扱ったことのない多額の金額を扱うことに恐怖心を覚えることにある・・・と思います。
たとえば、小学生の子どもが100円を借りても不安にはなりませんが、1万円借りれば不安になります。
それは、小学生にとって1万円という金額のお金はそれまでに扱ったことのない金額だからです(一般論として・・・)。
大学生であれば1万円を借りても不安にはなりませんが、50万円を借りるとなればやはりそれなりに不安になるものです。
それは同じく大学生にとって50万円という金額は扱った事のない金額だからです。
でも、やがてサラリーマンになって会社から給料、ボーナスをもらうようになると、人は50万円という借金も怖くなくなります。
ところが、さすがに500万円という額の借金には抵抗を覚えます。
人ってそういうものだと思います。
言うなれば、経験値不足・・・キャパシティ不足が、「借金は怖い」という認識につながっているのだと思います。
それを克服するには「慣れる」しかないし、「経験を積む」しかありません。
経験を積む・・・といっても、とにかく「初めて」という「最初の一歩」を踏み出すことが必要です。
サラリーマンは月に6ケタ(十万円単位)の収入・支出でやりくりする生活パターンです。
それを2~3ケタ上げて、数千万円~数億円の借金を背負う(ローンを組む)ことに、不安・恐怖を覚えるのは当間のことだと思います。
でも、経済的自由を得るには「その一歩」が必要であり、その一歩を踏み出した人しか経済的自由を得るための扉は開けないと思います。
借金(ローンを組むこと)が怖い・・・という人に対して、他人が直接関与できる解決法はなく、結局のところ自分自身で乗り越えていくしかありません。
「今までにない規模のお金を支出する」ことを受け入れられないと、「今までにない規模のお金が入ってくる」こともありません。
この順番が大事です。
「今までにない規模のお金を支出する」ことを受け入れることが先です。
不動産投資で成功している人は、扱うお金の単位が上がることを受入れ、実際に経験を積み、自分自身の中でその生活パターンが当たり前だ、と感覚を移行してきた人なのだろうな・・・と思います。