投資の必要性は幾度となくこのブログでも書いてきましたが、改めて基本的なことの一つを挙げておきたいと思います。
投資でも投機でもそうなのですが、自分の大切なお金を運用して元金より増やそうと思うなら、できるだけリスクは減らしておきたい(被りたくない)のが人の気持ちですし、実際そうすることが大切です。
そのリスクにもいろいろありますが、
一番のリスクは「投資したお金がすべて無くなり、さらに莫大な借金を残してしまうこと」です。
これだけは絶対に避けなければいけません。
多くの人はこのリスクと不安があるため、投資を行なうことに二の足を踏み躊躇します。
逆に言うと、このリスクを回避できるとしたら、投資に関して一歩前向きになれると思います。
「莫大な借金が残る投資・運用というレベル」を仮に「レベル5」とするなら、このリスクを徐々に軽減させた状態をそれぞれ検討すると少し感情が落ち着きます。
ざっくり言うとこうなります。
レベル4.元金は無くなるけど借金まではいかない
レベル3.元金は減るけどゼロにはならない
レベル2.元金が多少増える程度で大儲けはない
レベル1.元金はよくわからないけど毎月(毎年)ある程度の安定した収入が期待できる
こうした具合にレベルを上げていけば(=リスクを下げていけば)投資・運用はそれほど怖いものではなくなっていくと思います。
特に「1」のレベルまで想定できるなら、投資に対する不安感よりも期待感や意欲のほうが大きくなっていると思います。
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ここで大切なのは
1.たとえ無くしても動揺しないと言える金額
2.見知らぬ人の意見だけでは決して運用しない
ということを頑なに守ることです。
例えば「10万円をなくしたら眠れない/自分の生活費がその10万円だ」という人は、決して10万円の投資・運用をすべきではありません。
そんなことをしたら毎日が動揺の日々となります。
お金から自由になるための投資・運用なのに「不安感と後悔だけが残る」ことになったのでは意味がありません。
自分で勉強してそれなりに納得したうえで資金を費やそうとするなら自己責任の原則を十分に覚悟できます。
でも、よく知らない他人の言葉に乗って自分でもよくわからないまま何となく資金を投じてしまったうえにその結果大損につながったとなれば、悔やんでも悔やみきれません。
いくら「自己責任が原則だ」といってもやはり後悔が残ります。
そうならないためにも、上記2つの観点に留意しておくことが肝要です。
いずれにしても、投資活動では「リスクがまったくないということは無い」と理解し、多少のリスクは甘受したうえでそれ以上のリターンを期待できるように図ることが大事です。
それを自分でシミュレーションして臨むと、責任と覚悟がキチンとついてくると思います。