老後破産という言葉は昔はほとんど聞かれなかったのに、最近はやたら耳にするようになりました。
それだけ、実際に「老後破産」に陥ってしまう人が増えたから・・・だと思います。
サラリーマンであっても、自分の心身の病気やリストラでの解雇や親の介護などで職を失うと、一気に収入の拠りどころをなくします。
いったん失ってしまった収入源はまた回復すれば良いのですが、現実は中高年になればなるほど難しく厳しくなります。
そうした状態に陥ると、その後なんだかんだと言っているうちについには二進も三進もいかなくなって「老後破産」になってしまうのかもしれません。
もちろん,なりたくてそうなる人なんていません。
みんな自分の意図に反してそうなってしまうわけですが、だからこそ事前にそうならないような手を打っておくことが大切だと思います。
一番は「収入の源を失わない」ということであり、そのためには「就労収入だけに頼らない」という意識が大事で、つまりは「権利収入を持っておく」ということにつながります。
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サラリーマンの中には、リストラ解雇を機に離婚を切り出される例もあると聞きました。
たいへん残念なことです。
そういう人は、自分がリストラされたり、熟年離婚せざるをえなくなったりしたとき、そのことを「恥」だと感じて周囲や友人に話さない傾向があるとか。
何とか転職先を見つけたとしても、新しい職場では20代~30代の若者上司と馴染めず、孤立を深めて精神的に病んでしまったり、誰にも相談できないまま人生がどんどん悪循環していく人も多いと聞きました。
40代や50代や60代になって、それまで不自由のない生活だったのが一気に不自由な生活となったことを「恥」と思い、また周囲に自分と同じような境遇の人がいないためますます孤立化していく・・・。
更にはそうしたことを引け目に感じ、友達付き合いも減ってしまう・・・。
そうはなりたくないものです。
自分が生き生きと存在価値を見出せる趣味の世界を持っておくことも一つの「悪循環に陥らないための方策」だと思います。
また、日ごろから「複数の収入源」を意識しておけば、それによって経済的苦労を緩和することができます。
老後破産・・・とまではいかなくても、何歳であっても、経済的な破産/精神的破綻/家庭環境の崩壊は避けたいものです。
自分の人生は自分で切り拓く!という強い意思をもって、後悔のない歩みを続けていきたいですね。