少し前にピケティの『新・資本論』が注目を浴びました。
そして今、コロナ禍を経て再び脚光を浴びているそうです。
彼が提唱した「r>g」
→ すなわち資本収益率 > GDP成長率というのは、個人レベルの言葉に直すと「資産から得られる収入 > 労働収入(就労収入)」となります。
彼はその不等式によって収入格差が拡大する・・・ということを訴えていました。
→ 簡単に言うと、「資産から得られる収入・所得で生計を立てていない人は、労働収入(就労収入)で早く資産を購入・構築していかないといずれ下位90%に属することになるぞ」と警告をしてくれていたわけです。
この発想はとても大切だと思います。
しかも、彼によると「r(資産から得られる収入)はg(労働収入)の10〜30倍」ということのようで、そう考えるとやはり無視してはいけないと思います。
普通のサラリーマンがどんなに自己啓発をしてどんなにスキルを高めたとしても、あるいはどんなに会社の業績を上向かせようと頑張って仕事をしても、その結果得られる給料・賞与という名の就労収入の伸びにはある程度の限界があります。
そして、それよりも、手持ち資産が生み出す収益の伸びのほうが10〜30倍大きくなる・・・としたら、どっちの選択肢を選ぶほうが得策かは明確です。
コロナ禍で改めてピケティが脚光を浴びているのは、これからの5年・・・10年・・・20年でピケティの主張がますます加速すると言われているからだそうです。
裏返して言えば、これからの5年間~の過ごし方(資産構築の出来具合)でその後の人生は天国と地獄に大きく分かれていくだろう・・・ということです。
10%の富裕層と90%の貧困層に分かれるとすれば、当然、前者に属したいと思うのが人の心情です。
当たるも八卦、当たらずも八卦・・・ですが、おそらく全体的には当たりで細部ではさまざまだと思います。
大金持ちになる必要はありませんが、ある程度の自由を保ったままサラリーマンをリタイアし、退職後には悠々自適な生活を送りたいものです。
そのためにも早めに手を打っておくことが大事だと思います。