最近はキャッシュレス化が進んでいて、小学生でも現金に触れる機会は減っています。
東京近郊ではsuicaやPASMOなどのIC乗車券を持っている小中学生が増え、電子マネーがかなり浸透しています。
低年齢層からそうした文化に慣れていると、大人になってもそれが当たり前・・・となりますから、若者の現金離れは今後ますます顕著になっていくかもしれないですね。
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実際に目に見えて手持ち現金が減っていく(少なくなっていく)という感覚が持ちにくい世の中になったわけです。
そんな環境下で子どもに「無駄遣いをやめなさい」と言っても、小学生には実感が沸きづらいかもしれません。
ただし、金融教育の基礎はやはり家計管理と生活設計にあり、元となる「お金」をしっかりと可視化して子どものうちから認識させることは大事です。
特に「手持ちのお金は有限である」ということを小学生のうちに基礎としてしっかり教えこんでおくことは重要だと思います。
ここを勘違いさせてしまうと、散財・無駄遣いを繰り返し、経済的破綻を引き起こしかねません。
昔は「お金は無駄遣いしないように・・・」とか「きちんと貯金しなさい」といったことを親がそれとなく教えていたと思います。
こうした「ベースとなることを教えること」は今も昔も変わらないと思います。
基礎ができているうえで、あとはその上にどんな応用編を自分で築いていくか・・・が人生の醍醐味の一つです。
人生100年時代においては、定年退職まで一つの企業で勤め上げるのではなく、転職するとか起業するとか副業するといった選択肢を増やしていく人が多く出てきます。
公的年金だけで老後の生活資金を確保することは難しくなっています。
これからは自分の人生をマネープランを背景に携えて行動を起こすことも大切になっていきます。
自分の手持ち現金は有限だという認識を持ち、その範囲内で上手に家計をやり繰りしながら生きていく・・・そして、その手持ち現金を多くできるようにも努める・・・という意識を持つことが大事だと思います。