
目標達成できる人とできない人がいます。
両者の違いにもいろいろありますが、一つの違いは「意識・視点の置き場所の違い」です。
目標達成しやすい人は「結果ではなく行動に意識・視点を置いている」傾向があります。
「目標達成をするために日々やるべきこと」に自分の行動を落とし込み、それを忠実に実行すること/実行できたかどうか・・・に意識を当てていて、その完全実行の積み重ねが自然と目標達成につながっていきます。
一方、目標達成意をなかなかできない人は「行動ではなく結果に意識・視点を置きがち」です。
結果に意識を向けるのは間違っていないのですが、日々の行動にバラツキが出て「本来やるべきこと」が蔑(ないがし)ろにされていると、目標は達成できることもあればできないこともある(できないことのほうが多い)という結論を迎えてしまいます。
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例えば「月に新規顧客獲得10件」という営業目標があるとします。
営業マンが自分の過去の経験を踏まえて考え、
「自分は24人の見込み客を訪問すると、
そのうち6人くらいの人と話をすることができて、
そのうち3人くらいの人とキチンと商談ができて、
約1人が購入にまで至る(顧客獲得になる)」
という流れがあるとすれば、ここから逆算して日々の行動を自分なりに決めていけます。
1人の新規顧客獲得に24人の見込み客訪問が必要・・・だとすれば、「10人の顧客獲得 → 240人の見込み客を訪問すれば良い」という仮説ができ上ります。
1か月の稼働日数(就労日数)を仮に20日とすれば、240人÷20日=12人です。
つまり、日々12人の見込み客訪問をすれば、
12×20日=240人の見込み客訪問
→ そのうち60人と話ができる
→ そのうち30人と商談ができる
→ そのうち10人が顧客になってくれる
・・・という算段になります。
もちろん、これはあくまでも一例であって、捕らぬ狸の皮算用の面もあります。
でも、自分なりに論拠ある行動パターンだと認識できているだけでも自信につながります。
また、途中で検算し直すことで行動パターンを修正していけばより精度が上がります。
何の見通しもなくただ単に目標達成を夢見てガムシャラに動いてもムダが生じやすく、運任せになる面もあります。
見た目は「結果目標」なのですが、実は「行動目標」となっているところが差をつけるポイントだと思います。