
「大は小を兼ねる」とは言われますが、その逆は言われません(=つまり、小は大を兼ねない)。
この言葉の亜種として「何かにデキる人は他のことでもデキることが多いが、デキない人は他のことでもデキないことが多い」という表現があります。
ちょっと乱暴な言い方ですが、半分以上は当たっていると思います。
今働いている会社内で圧倒的に貢献しているサラリーマンは、他の会社に転職したり、自ら独立起業してもたいていはうまくいくと思われます。
でも、逆に、会社で全然貢献していなくて、上司・同僚からの評価も低いような人は、転職しても良い転職先は見つからないでしょうし、独立起業してもうまくいかない恐れが大です。
単純に「今の会社で評価されないから/今の会社の上司がイヤだから/サラリーマンとして働くのがイヤだから・・・」といった理由で職を辞して独立起業するのは、結論としてはうまくないと思います。
起業してうまくいく人が100人いるとしたら、その内の90%超は、以前にサラリーマンとしてその会社内で無双していた・・・というくらい圧倒的な実績を上げていた人かもしれません。
自分は上司よりもデキるし、上司の数倍も会社に貢献しているのに全然評価されない、むしろ冷遇されている・・・どうして、これやこれやと命令されなくちゃいけないのか!ふざけるな!だったら自分でやってやる!」といったくらいの人であれば、独立起業する意味はあると思います。
会社内ではまったくダメで、上司からも見放されている「使えない人/デキない人」は、起業してもうまくいかない確率のほうが高いと思われます。
結局、ある意味では「大は小を兼ねる」ということです。
まずは今、自分が置かれている環境の中で無双状態を目指す/誰にも負けないほどの実績を積む/自分のスキルを企業オーナーレベルまで引き上げておく・・・といったことを考えて仕事に取り組むと良いと思います。
























