
日本の鳥取県・島根県などを一般的に「中国地方」と言いますが、これらの地域が別に「中国/China」であるわけではありません。
昔、京都が日本の為政地であり中心であったとき、その京都から近い地域は「近国(きんごく)」と呼ばれ、京都から遠く離れた地域は「遠国(えんごく)」と呼ばれ、その間にある地域は「中国(ちゅうごく)」と呼ばれた名残が今も残っていることが「中国地方」の謂れだとされています。
似たような例に「中東」という言葉があります。
「中東」とはアジア西部から北アフリカにかけて広がる地域を指す言葉です。
ウジアラビア/UAE(アラブ首長国連邦)/カタール/イラン/イラクなどが該当しますが、問題は何をもって「中東」と言うのか?です。
これは19世紀の大英帝国(イギリス)に起源があるそうです。
当時栄華を誇ったイギリス(ロンドン)を中心に見立て、そこから近い東を「近東」、少し遠い東を「中東」、一番遠い東を「極東」と呼んだようです(日本は極東になりますね)。
昭和の頃、日本ではその一帯をひっくるめて「中近東」という表現をしていましたが、最近はその言葉はほとんど聞かれなくなりました。
言葉は時代とともに移ろい変わっていきますが、時が経つと「なぜその呼び方なのか?」が分からなくなるものです。
たまにはこうしたことを振り返って改めて知る(≒温故知新)ことは大切なことだと思います。























