2015年の勤労統計調査(速報)によると、基本給と残業代、ボーナスなどを合計した「現金給与総額」は前年比0.1%増の313,856円と2年連続で増加したそうです。
喜ばしいことなのですが、一方で視点を変えて物価変動の影響を除いた実質賃金指数でみると逆に0.9%減とこちらは4年連続の減少となったそうです。
つまり、表面的な給料は増えているようにもみえるけど、消費者物価の上昇には追い付いていない・・・ということです。
名目的にはどうであれ、実質的に懐に残るお金が減っている・・・ということです。
極端に言えば、30万円の給料で5万円の税金・その他を支払っているときと、31万円の給料で8万円の税金・その他を支払わなければいけないのとではどっちがいいか?・・・ということです。
当然、前者!・・・でしょうね。
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物事には表があれば必ず「裏」があります。
両者合わせて「一体(実体)」です。
表面があれば裏面があり、上があれば下があり、外があれば内があるわけです。
さらにはそれらをすべて含めた「実体」そのものがあるわけです。
実体=本質をとらえることが大切です。
口で言うのは簡単ですが、なかなか本質をとらえるのは難しいものです。
なぜなら、視点がどうしても目先の表面的に肉眼に入ってくるところへ向いてしまうからです。
サラリーマンの家計は、昔より徐々にではあっても厳しくなってきているご時世です。
自衛手段を講じることも大切ですし、本質的に自分の生き方そのものを変える方策も有効です。
つまり「雇われて賃金をもらう」という収入の源泉そのものを別の源泉に変えてみる・・・という発想も大事なことだと思います。