大学を卒業した新社会人が会社に就職するとき、そこがどんな会社であれ、たいていの場合は次のようなことが既に揃っています。
1.勤務場所
2.商品
3.集客方法
4.給与体系
5.上司・先輩など仕事を教えてくれる人
就職した人はただ「自分の仕事に集中」するだけで済みます。
ところが、もし、大学を卒業して既存の会社に就職せず、自分で(もしくは自分の仲間たちと)独立して起業しようとしたら「何も無し=ゼロの状態からのスタート」なので、上記のすべてを自分で用意しなければいけなくなります。
しかも、おたおたとのんびりと用意しているヒマはありませんから、火急的すみやかに用意する必要があります。
それは、それまでに何の経験もない元・学生にとっては至難の技で、だから、たいていの場合は失敗します。
ほとんどの元・学生にとっては無理な仕業だと思います。
一般企業に就職した元・大学生も、まあ同じく何らかの失敗をしますが、ある程度の規模・環境が整っている会社組織なので、少しくらいの失敗はカバーするだけの力があります。
だから、大学卒業後には「一度社会経験を積む・・・」という意味でもどこかの会社に就職して、ビジネスの関するいろいろなノウハウやスキルを身に付けるほうがベターだと思います。
大事なのは、「何となく就職して給料をもらう」のではなく、「キチンと将来を見据えたうえで、自分の修行の場だと認識して働く」という意識を持つことです。
修行をしながらお金(給料)をもらえるなんて最高の環境/仕組みだ!・・・と考えると良いと思います。
そう考えて就職して働き出すと、嫌な上司や先輩や取引先も「勉強の糧」だと捉えることができますし、仕事で躓いても「良い経験」と認識することができます。
独立起業をすることは、いつだって、誰にだって、しようと思えばできることですが、少しでも失敗・頓挫するリスクを減らすには事前の準備が大事です。
自薦の準備には「自分の力量のアップ」も含まれます。
大学生は、いきなり起業をするのではなく、まずは自分の力量の少なさを知り、補い、高めていくためにも「一度は会社に就職して学びの場とする」ことを経験するほうが良いと思います。
また、同じことが現在サラリーマンの人であっても言えます。
サラリーマンで将来独立起業を考えている人は、今のうちに会社内でいろいろなことを学んでおくことが重要だと思います。