剣道では「初太刀は面を取ってやろう」とか、「次は胴を狙ってやろう」と一つの打突部位だけに拘泥することを「止心」と言い、昔から戒められているそうです。
「決め打ちはダメよ・・・」ということだと思います。
柔軟/臨機応変に対応することが大事で、そうせずに決め打ちをかましていると自分の意にそぐわない展開になった場合、確実に敗れます。
スポーツや武道では心の冷静さを失うと自分本来の力が発揮できないようになり、正しい技を出せないまま「負け」を喫してしまうことがよくあり、とくに同レベルの人同士が戦うときにそうなりがちです。
したがってよく「平常心が大事だ」と言われるわけですが、これはまあ、人生全般においても常に言えることだと思います。
ひとつのことに拘泥しないでバランスのとれた心の動きが大切・・・ということは、「明鏡止水」(くもりのない鏡と波立たない静かな水)という表現でされたりします。
常時その心の姿勢を保ち続けることは難しいものですが、難題にぶち当たったときほどこの姿勢を保つことが大事になってきます。
新社会人になったばかりの人はこれからさまざまな経験をしていくと思いますが、その時々で「平常心を心がけることを忘れない」ことが大事です。
プライベートの生活でも、仕事やビジネスでも「平常心を保つこと」は本当に重要だと思います。