中学・高校時代には「期末テスト」と「実力テスト」がありました。
定期テストというのは、予め定められた、しかも直近の比較的短期間に学んだことを対象にしたテストであり、実力テストというのは出題範囲の制限がなく、言ってみればこれまでに学んできたことすべてがその試験範囲となっているものです。
人によっては「定期テストは得意だけど、実力テストは苦手」というパターンの人や、その逆のパターンの人がいたりします(私は後者のほうでした)。
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大人になって社会で働くようになるとさまざまな問題に直面するものです。
それらは別に「予め定められた範囲内での経験から出題される」ものではなく、すべて試験範囲も模範解答もないものばかりです。
唯一無二の正解がない中、それまでの自分の人生訓の中から最適な解を見つけ出して問題を解いていくしか術(すべ)はありません。
定期テストに強かった人よりも実力テストに強かった人のほうが、社会で遭遇する問題を乗り越えていく力があるように思えます。
人生は試行錯誤と決断の繰り返しです。
換言すれば、今自分が行なっていること/経験している仕事は、すべてこれからの自分の未来の糧となるもの・・・です。
年齢を重ねるほどに実力テストに強くなっていくような仕事の仕方/働き方を常々心がけておくことはサラリーマンにとって大切な意識づけになると思います。