人の脳は漫然とした概念的な問いかけには反応しにくい・・・と言われているそうです。
逆に言うと、より具体的な問いかけを行なえば反応してくれる・・・ということです。
そういう意味では、夢や願望というのを漫然としたイメージで抱いていると実現されにくいので、より具体的に描くことが重要だ・・・と言えます。
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具体的に何をどうすれば成功できるか?
幸せになるにはどんなことが必要なのか?
良い人と巡り会うには何をすればいいか?
・・・と自分に問いかけると良いと思います。
「成功/幸せ/良い人・・・」という漫然とした概念的な言葉を脳に問いかけても、それが具体的・唯一的なものにすり替わらないと脳は本気で動けないと思います。
仕事でも同じようなことを私はよく経験しました。
業績を伸ばしたい・・・良い人材を採用したい・・・事業を広めたい・・・といった漠然とした概念的な願望では、リーダーは本気になって行動をすることができません。
個々のサラリーマンが、もっと成長したい、誠実な対応をお願いしたい、マーケティングの仕事をしたい・・・というのも同じです。
要は「具体的・唯一的な次元」まで表現を落とし込めることが大事です。
それができていないために、多くの人は今の瞬間からの行動が読めず、次に何をどうすれば良いのかわからず、本気になりきれないのだと思います。
大命題をもっと具体的にして、中命題・・・小命題にまでに分解して、自分の腑に落とすことがコツです。
たとえば、漠然と「美味しい食事がしたい」と言うのは大命題です。
美味しい食事・・・と言っても、多種多様にさまざまな国籍料理があります。
「美味しい和食が食べたい」とすれば、これは中命題です。
これをさらに絞りこんで「魚を使った美味しい和食料理を食べたい」とすればかなり小命題となり、自分の頭の中で「じゃあ、それは何?」という問いかけを導けます。
そうすれば「答え」を導くことがしやすくなります。
→ たとえば「メロの煮つけ」・・・など。
大命題として掲げた概念を具体的な言葉に変換していくことが大切です。
ぼんやりした概念を分かりやすい言葉に言語化する意識は本当に大事だと思います。
私は現役時代にビジネスを発展させて組織を運営していくにあたってその重要性に気づくことができました。
サラリーマンは、たとえば「成功者になりたい」「お金持ちになりたい」と願うなら、自分が考えるその「成功者」「お金持ち」という概念が具体的にどういったものなのかを明確にすることが大事です。
どのような状態になることが「成功者」「お金持ち」なのか?・・・何をもって「成功者」「お金持ち」と言うのか?・・・を考えることから自分の新たな成長が始まります。
脳が動けるレベルに言語化、具体化していく行動を習慣化できれば、人生はより楽しくなりハッピーに過ごせるようになると思います。