次の問題を解いてみてください。
Q. 13個のリンゴを3人に均等に分けるにはどうすれば良いか?
いろいろな解答が出てくると思います。
例えば、一般的な例はこうです。
→ 13÷3=4+1/3 という算数の計算で考えて、まず、リンゴを3人に1個ずつ渡し、残りの1個を切って3等分する・・・というやり方です。
ダイナミックな解決策としてこんな方法もあります。
→ リンゴををミキサーでジュースにして3人に分ける
「加工してはいけない」という条件はどこにもないですからジュースにして(液体に加工して)等分に分けるのも確かに一手です。
これも立派な解決策と言えます。
正攻法のアプローチも大切ですが、別角度から物事を捉えれば答えが必ずしも一つではないことがわかります。
時間のかかる答えですが、こんなのもあります。
→ すべてのリンゴの種を植えてその木や実ができてから3等分する。
時間の制限も書かれていませんから理論上は可能です。
こうしたさまざまな角度から捉える思考法をバランスよく使える人が「頭の良い人」と言えると思います。
それは学校で偏差値重視の教師が正解とした答えだけしか導いてこなかった人には難しいと感じることかもしれません。
でも、社会に出るとこうした多面的発想こそが求められ、それができるほど自分を活かし生き残ることが容易くなっていきます。
ビジネスに置き換えて考えるなら、現代は変化の激しい時代ですからすべての問い/命題に唯一無二の正解というのは存在せず、そこには時代環境に合わせたいろいろな回答があってしかるべきです。
従来型の固定観念に囚われた画一的な考え方だけだと、場合によっては時代に取り残され、一気に遅れを取ることになるかもしれません。
必ずしも常識とされる枠組みに囚われる必要はなく、柔軟に物事を考えて自由な発想で道を切り拓く姿勢を持っているほうが人生はハッピーに過ごせると思います。