ここ数年、各種ハラスメントに対する報道が増え、人の意識は大きく変化してきました。
変化していないのは昭和生まれの高年齢者に多いと思われますが、昔の頭・感覚・経験をいつまでも引きずっていまだに当時のままの感覚で物事を行なうようではうまくありません。
そういう人たちは「これくらい昔は許されたよ~」とか、「昔はこんなので良かったんだよ~」とすぐに自分を正当化しようとしますが、全然言い訳として成り立ちませんし、もちろん正当化されるモノでもありません。
この認識のズレ/他者への迷惑行為は、別の表現をすれば「犯罪行為」だということを強く知るべきなのですが、それができないから「迷惑な人」のレッテルを貼られてしまうのだと思います。
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一般的に、職場で人の容姿についてあれこれ噂をしたり批判したりするのは良くないことです。
特に女性の容姿について話題にすることは多くの職場でご法度だと思います。
太っている(痩せている)ね、背が高い(低い)ね、メイクがいつもと違うね、昨日と同じ服装だね・・・などは全部アウトです。
アウトの主な理由は、どんなにこちらは悪気がないとしても、仮に褒めているつもりであっても、相手がそう受け取ってくれるとは限らないからです。
「こちらがどう思っているか?」よりも「相手がどう受け止めたか?」のほうが大事です。
これはビジネスにおいても同様で、商品やサービスが売れるかどうかは「社長の考え方」にあるのではなく、「顧客の需要・とらえ方」にあります。
どんなに社長が良い商品だ・・・と言っても、顧客側(消費者側)が良い商品だと思わないことには売れません。
「こちらがどう思っているか?」よりも「相手がどう受け止めたか?」のほうが大事だということはいろんな場面で出てきます。
話を戻しますが、人は好意を持っている人から言われると「褒められた」と受け取れることでも、嫌いな人から言われると、何を言われても「ハラスメントだ」と受け取ることができます。
だから、自分を律して、特に女性の容姿については(まあ男性についても同様ですが)自分からは何も言わないほうが無難です。
それが自分の身を守ることになります。
ハラスメントを自ら引き寄せないよう自己防衛の知識・認識・行動をとることは今の時代ではとても重要なことだと思います。